ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

だから生き残る

2008-09-02 | 砂時計
スカパーを解約し、ますます見るものが減ったテレビ。
見るともなく流しているのが、BSで流れる「音楽のある風景」。
昔流行った洋楽、邦楽のCDセットのCMである。
CMでありながら、一応時代の風景をバックに流して、当時を思い出させる。

そんな中の一本、「Girls」というミュージックビデオ。
日本の女性ボーカリストばかりの歌を集めてある。
南沙織もあれば、辛島美登里も入っている。
70年代~90年代初頭に流行った曲ばかりが収められているCDアルバムである。
バックで写る時代風景は、大根足にミニスカートの時代から、バブル最盛期のジュリアナのお立ち台まで様々。
そういう画像を見ていて思うのは、いつの時代も女性は元気だなぁ、ということ。
どんな時代も、日本経済をひっぱっているのは女性なんじゃないか、と思うのだ。
並べて見ても、男性より女性の方が好奇心旺盛。

趣味も広範囲である。
世の中、大方の家庭でインテリアの主導権は女性である。
冷蔵庫の中、パントリーの在庫を管理しているのも大抵は女性。
必要に迫られているから、とはいえ生きることに対してどん欲なのではないのか。

80近い姑が、最近、携帯電話を持った。
まわりの友だちが皆持っているのに、自分だけが持っていないのがくやしくて買ったという。
周りの友人たちが、メールのやりとりをしたり、携帯でおしゃべりをするのがうらやましくて仕方がなかったようだ。
「全然覚えられへんわぁ~」
と言いながらも、一生懸命毎日、毎日覚えようと努力している。
私の父などは、持ちたいとも思わなかったが、いつ倒れてもおかしくないので、それを心配した弟が、生存確認のために持たせている。
だが、自分が公衆電話代わりに使う以外、ほとんど使わない。
こちらからかけても、出なかったりする。
メール機能も使おうともしない。
姑とは一つ違いであるが、この差である。

節子さんのお姑さんも、意気盛ん。
大河ドラマ「篤姫」を、熱心に見ていて、登場人物に興味が湧いたらしい。
88歳にして、自分で図書館に出向いて、自分が知りたい情報を集めてくるのだそうだ。
隣に住む節子さんは、近くにある図書館を利用したことなど一度もないし、利用の仕方もわからないというのに、お姑さんの積極性に舌を巻いている。

こうしてみていると、やはり女性の方が生きることに対して前向き。
非常にポジティブである。
生態学的にみても、男性は一人いれば何人もの子孫が残せるが、女性は一年に一人しか妊娠できない。
そういう意味でも、やはり女性は生き残る術を生まれながらにして心得ているのかも知れない。

私も、負けてはいられない。

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