思い出の味

何一つとして面白くなかったらしい息子の修学旅行。
春に東京へ「研修」旅行に行かされた息子にとって、何一つとして面白いことはなかったらしい。
他県に住む幼馴染や、他校に行った友達の修学旅行先を聞くたび、自分の学校の修学旅行のことを悔やんでいる。
予定では北海道へ行くはずだったので、それなりの金額を積み立てしていたのだが、結局東京になり旅費が余ったとかで返金された。
その振込先の確認用紙に、ひとこと夫が
「返金などしていらないから、最初から子どもたちの希望通りのところへ行かせてやって欲しかった」と書き加えたらしい。
それを見た担任は苦笑いしたそうだ。

さて、そんな修学旅行で唯一息子が記憶に残したものがあったらしい。
何か、と聞けば秋葉原だかなんだかで見つけた自販機の
「おでん缶」
お腹がすいたのと、珍しさも手伝って思わず友達と買って食べたらしい。
それが意外に美味しくて、もう一度食べたい、と先日もらしていた。
流通関係で働く夫の友人によれば、販売元で品薄のためなかなか入ってこないという。
へぇ～・・・
と聞いていたのが数日前。

で、本日いつも立ち寄るスーパーで発見。
３種類あるなかで、息子が好きそうな具材の組み合わせ「大根とすじ」を買ってきた。
果たしてこれでいいのかどうかはまだ確認していない。
それにしても、高校時代のビッグイベント修学旅行の思い出が、こんなわびしいものっていうのもどうなんだか。