クラッシュ！

２０年連れ添ったテレビが壊れた。
いきなり画面が真っ暗になってしまった。
会社に夫から電話が入り
「もう、今度こそアカンな。買い換えるで！」
という一言でテレビは思いがけず新調されることになった。
実は、先日近所の家具屋が、改装するとかで在庫一掃処分セールをやっていた。
前々から欲しいと思っていたソファーを買いたいな、と軽い気持ちで見に行った。
特にブランドにこだわるわけではないし、こだわるほどの財力もないので、そこそこ長持ちするくらいの、それでいて簡単にダメになるようなものは買うまい、と決意していた。
二つほど候補を見つけ、家に帰りサイズを当てはめて、もう一度考える。
やはり、いまの間取りには大きすぎる。
第一、テレビの寿命が近づいていることは私も夫も感じていた。
「まぁ、買うならテレビが先やで。」という夫の一言に私も納得して、ソファーは見送った。
あのとき、セールの文字に躍らされて慌てて買わなくて良かった！
と、今日の日を迎えてしみじみ思う。
別に、親王ご誕生特集番組が見たかったわけではない。
結婚して１年はテレビ無しの生活をした私たち夫婦である。
見る番組も限られているので、大急ぎで買わなければいけないわけではなかったが。
今日は、即決してもらってよかった！
だって、朝ドラの達彦クンが帰ってきたんだもーん

それにしても、家電は買い換えられるからいいのだけれど、人間はそういうわけにはいかない。
このところの私の壊れ方はヒドイ。
会社でも家でもミスタイプはするわ、確認したはずのものに間違いはみつかるわ、無意識のうちにワケのわからない数字を入力しているわ、で本当に怖い。
足には糸ミミズが這ったような静脈瘤。
これは血管壁がもろくなっている証拠なのだそうだ。
頭の中の血管も少しずつクラッシュし始めているのかもしれない。
脳ドッグに一度は入ってこないと、取り返しのつかないことになるかもしれない。