ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

捨てる、捨てない

2013-05-08 | 砂時計
家の耳掃除をした。
モノが捨てられないひと代表の私なので、いろいろ年季の入ったものが家中にある。
しかし、そろそろ老い支度にとりかかっておかねば、いつ何時どんなことがあってもおかしくない。
そう思い始めた。

以前会ったネッ友さんは、ばっさばっさとものを捨てると言ってたが、みみっちい私にその勇気はふるえない。
とりあえず、ちょこちょこっとの断捨離。
私と同じように何かを作ることの好きな姑は言っていた。
「自分で作ったモノは、なかなか捨てられへんでしょ」
ところがどっこい。
駄作しか作っていない私は、自作の洋服や小物はためらいなく捨てられるのである。
そんな中、これだけはなかなか捨てられなかったモノがひとつ。
学生時代にテニス道具を入れるためにつくったコラージュ袋。
洋服についていたタグを集め、丹念にパッチワークし、文字を刺繍して作った。
雑誌JJのキャンパス訪問の撮影会に、自分は写りたくないけれど、この作品は載せてほしい!と思ったくらい思い入れたっぷりの作品である。
社会人となり、こんな手作り感たっぷりの袋を持ち歩くことはなくなったが、それでも捨てられず今まで持っていた。
もう、捨てよう。
今回最初に入れたごみである。

反対に、誰かが私のために作ってくださったものはなかなか捨てられない。
ましてや、自分の好みに合うモノだとなおさら。
この鍋つかみは、もう8年くらい使い続けている。
パッチワークされた布の一枚一枚の柄も質感もものすごく好きだし、厚みも、所々に赤い糸でステッチされた使いやすさも手伝って今に至っている。
お気に入り過ぎて薄汚れてしまったけれど、やっぱり捨てられない。

イニシャルが刺繍された手提げも、持ち手がすり切れてしまったけれど、持ち手を変えたらつかえるかも?と革のテープをカシメて復活させた。
同じく持ち手のくたびれた小さな手提げも、傷んだ部分を切り取りバイアスでくるんで鍋つかみに。
私のことを思って作られたものは、今もこうして息づいている。
捨てるという行為は、私にとって苦行である。


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2 コメント

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Unknown (nacco)
2013-05-10 18:56:44
CITROENさん、こんにちは!
私も捨てられない・・・のです。
我が家にもですが、実家にも山盛りの荷物が!
先日も父が「捨てる!」と言う中、
どうしても捨てられないぬいぐるみを持って帰ってきてしまいました。
昔から収集癖があるので、モノの量が呆れるほど多いのです。
コラージュ袋、すごい!
写真に撮っておくというのもいいですね。
コムデギャルソンとかあるー!

プレゼントも大切に使われてて。
CITROENさんらしいです♪
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よかった~♪ (CITROEN)
2013-05-10 20:06:35
naccoちゃん、こんばんは。
私だけじゃないってことがわかってよかった~♪
私の実家も、夫の実家も山盛りモノがあふれかえってるよ。
転勤族だったうちはまだしも、一度しか引っ越してない夫の実家たるや・・・・
ま、ひとのこと言えた私じゃないので、目をつむってますが(笑)

コムデギャルソンとかBIGIとか、一世を風靡したデザイナーズブランドのタグもつけていて時代を感じるでしょ?タグだけでもはずしてとっとこうかな~・・って思ったりしたけど、さすがにそれじゃ片付けにならん!と心を鬼にしましたー(爆)
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