気になる部分

グリーンジャンボ（宝くじ）が発売になった。
趣味三昧の生活を夢見る私なので、買いに行く。

商店街の中にある売り場か、会社のそばにある個人商店の売り場。
どっちも高額当選がでたことがあるのだが、家内工業でやっている個人商店は、家族揃って愛想が悪くすこぶる気分が悪いので、あんまり買いたくはない。
しかし、今日は雨も降っており、底冷えしていたので仕方なく愛想の悪い店で買うことにした。
今日の店番は、おじいさん。
相変わらず愛想悪く、店に入って行っても「いらっしゃいませ。」の一言もない。
むっ、としながら気分が悪いので５枚だけ買う。
すると！！！
そのおじいさん、指に唾をつけて宝くじを５枚数え、更にはくじを入れる袋を開く時も唾をつけて開いている。。。
私には、そのおじいさんが唾をつけて触った部分がルミノール反応を示しているかのように色がついて見えるような錯覚に陥った。

私は、ものを数えたり、開けにくい袋の口を開けたりする時に、指先に唾をつける人がどうも苦手だ。
自分が買おうとするものにそんなことをされると、バッグの中に入れたり、自分の素手で触ったりすることに激しい嫌悪感を覚えてしまう。
私を知る人に言わせれば、そんな些細なことにこだわるより、もっとこだわってきれいにしなければならない部分はたっくさんあるだろう！となるのだろうが。

以前、新聞の連載で作家の小池真理子さんが、自分は他のことは大して気にならないが、シーツがピシッとしていないのだけは絶対に許せない、というようなことを書いていた。
私も、シーツの汚れが気になる方かもしれない。ある時、知り合いの家に、突然泊まることになった。
出してくれた寝具の掛け布団にかけられたカバーの、顔が当たる部分が脂染みで黄色く変色しているのを見た時には、鳥肌がたってしまった。
普段、夫婦揃ってきれい好きで、ダンナ様に至っては２階から降りてくる時には、必ず雑巾を片手に手すりを拭きながら降りてくるほど。
なのに、普段、彼らが使っている、という季節違いの布団にかけられたカバーはそんな汚れがついていた。
ほんとに、人によって気になる部分が違うのだなぁ、と改めて思い知る。

話を戻せば、件の宝くじは、会社に戻ってすぐにアルコールの含まれたティッシュで拭きとった。
そこまでする私、ちょっと病的かも・・・。