クルマとつきあう

10年目の車検を終え、我家のクルマが帰ってきた。
愛車は、ハンドルネームのシトロエン。
もう、そんな長い付き合いになるのか、と遠い目になる。
車の免許を持たない私が、幼子をかかえて交通の便が不便なところに引っ越したのを機会に免許をとったのが12年前のこと。
初心者マークをつけて乗ったプレリュードには、一度も傷つけたことがなかったのに、シトロエンに乗り換えてほとんどすぐに、左後ろに傷をつけた。くっ。そんなものなのね。
ヨーロッパ車、なかでもイタ車と並んで悪評高きフランス車であるが、そういった風評はどこ吹く風、と言わんばかりに故障らしき故障などしたことのない働き者。
JAFを呼んだのは、暑い夏のバッテリー上がりで一回と、高いハイオクをケチってぎりぎりまで入れなくてガス欠になった二回だけ。
どちらも、運転者である私が注意すれば回避できたことだった。
六甲の山道も、クルマの雑誌でA評価に輝くにもかかわらず、もくもく煙をあげる
ドイツ車を横目に、うんうんきばりながらもどうにか山頂まで登りきった、わが車。
来年からは、毎年車検を受けなければならない。
非常に無駄なことには違いないのだが、このスタイリッシュな表情がどうしても捨てられない。
布あそびを節約してでも、「もう、お役御免にしてください。」とクルマがすがってくるまでは、乗り続けようかな。

我家のクルマにぴったりのキーホルダーを、友だちが贈ってくれた。
かの有名な苦楽園のパーマネント・エイジさんでわざわざ見つけてくれたそう。ありがとう、ゆきゆきちゃん。
こんなキッチュな小物が大好きです。