リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

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まず病院が社会的企業でなくては!

2006年08月30日 | Weblog
患者さんやボランティアさんとこの町の未来について語り合う。
ただでさえ不況のこのご時勢、障害者雇用は本当に大きな問題だ。
また公共交通機関や中心商店街の衰退した町では、運転できないと移動手段の確保も大変である。
  
 公共交通機関は人権である。どんな人でも働く喜びがもてる(労働権)いろいろな種類の働く場所がたくさんなくてはダメだ。

 まず、この病院自体がソーシャルエンタープライズ(社会的企業)となっていかなくてはいけないのだと思うのだが・・・。しかし障害者雇用もポツポツという感じだ。(自分なんかも雇ってもらっているから感謝だが。)病院の中の売店やいろんな部所で福祉就労しながら賃金雇用または独立をめざすなどの仕組みを作りたいもの。そもそも農業協同組合立の病院なんだし。
また、福祉やケアの分野ならアイディアや組み合わせでいろんなことができそうだ。

 目指せ年商一億の作業所。小規模超多機能の生活コンビニ?目指すは浦河「べてるの家」的世界か。信州佐久には「ねば塾」なんて先達もある。

 この病院でだめなら、独立または移籍して病院からこぼれおちたニーズをすべて引き受けるような組織(ネットワーク?)をつくって育てたい。もちろん社会的企業として・・・。一緒にやってくれる人、応援してくれる人、ひそかにいつでも募集しています。この地域は大好きだし。

 ちなみに『社会的企業とは失業中の若者や障害者の雇用といった社会的な目的を優先させつつ、事業としての成功をめざす新しいタイプの事業体。伝統的な非営利組織や協同組合とは区別され、コミュニティに根ざし、起業家精神の強いコミュニティ事業や、メンバーへの利益配分を行わない、あるいは制限つきで行う社会的協同組合やワーカーズ・コープなどの組織形態を含む事業体である。これがEU 諸国で深刻化する不平等としての「社会的排除(social exclusion)」の問題や「社会的関係資本(social capital)」などに関して注目を集めている。』

 しかし自分としては、つべこべいわずまずは森田療法っぽく目の前のことを一つ一つかたづけていこうと思う。