<サブカル的なノリで感想を書かせていただきます。許されたし>
先月中旬、イケメンギターリスト、ダニエルさんのストリートライブに行った後、急いで次の場所に向かいました。次のイケメンが上野で待っていたからです。
上野では東京芸術大学美術館で「興福寺仏頭展」が行われていました。イケメンとは、興福寺の『銅造仏頭』と『十二神将』たちです。
『仏頭』は、「白鳳の貴公子」とも呼ばれています。
興福寺は何回も火災にあい、このお仏像も被災して仏頭部分だけが焼け残ったそうです。完全な形でないのに国宝に指定されているのは非常に珍しいとか。それだけイケメンっていうことでしょう。
初めての出会いは十年以上前でした。大スター『阿修羅』に会いたくって奈良の興福寺に行ったのですが、国宝館にはお目当ての『阿修羅』といっしょに『仏頭』もありした。
実は『仏頭』、最初は変な印象でした。
その時『仏頭』は「置く場所がないから、とりあえずここに。」みたいに低い位置に置いてあって、かわいそうでした。
本来、見上げて見る仏像のお顔をほぼ自分と同じ高さで見るので、なんだかお仏様というより、普通の大きな彫刻のよう。
それになんだか・・・加藤登紀子にそっくり!
「わぁ、加藤登紀子」って声に出して笑いそうになって、そんな自分が恥ずかしかった。それに冷静になってよく見れば、眼差しの奥に深い慈愛みたいなものも感じるけっこういいお顔のお仏様です。
(その後、だいぶ経ってから、いとうせいこうさんが著書「見仏記」の中でやっぱり「加藤登紀子にそっくり。」と書いてあったのを読んで、「やっぱり!そうでしょう!そう思ったでしょう!」って嬉しくなりました。)
そのあとも、もう一度、興福寺に行ったのですが、その時は『阿修羅』と『仏頭』が目当てになってました。
今回の展示では、興福寺の時とは違って、『仏頭』が『木造十二神将立像』に囲まれるような形で展示してあって、照明も素晴らしく圧巻でした。何より、もともとの高さではないにしても、少し高い位置にあって、お顔の印象が最初ととても違いました。やはりお仏様らしく近寄りがたい雰囲気・・・主像となるお仏像はこうでなくっちゃね。
『十二神将』は、『板彫十二神将像』(平安時代)と『木造十二神将立像』(鎌倉時代)の2組が展示されていたのですが、なかでも『木造十二神将立像』の伐折羅大将立像(バサラ像)は迫力満点でした。剣を構えてこちらをすごい顔で睨んでいます。
これも、国宝館のギュウギュウ詰めの展示ではそんなに感じられなかったことでした。
バサラさんの剣先と目線の交点に、自分の目があるようにかがんでみたのですが、いや~怖い。怖い!
これはバサラさんの本質を捉える上で正しい鑑賞法だと思いました。皆さんに勧めたい(^O^)
今回の展覧会は、『仏頭』や『十二神将』と再会できただけでなく再発見ができた素敵な展覧会でした。
ちなみに、何とこの展覧会は、インターネットで募集していた招待に応募してあたったんですよ。映画の招待券は一回もあったったことがないけど、美術展は何回も当たってます。皆さんにお勧めです。
この仏頭展は撮影禁止だったので、カメ女としては物足りなくって、その足で近所の東京国立博物館によって、常設展の仏像を中心に写真を撮ってきました。
<東京国立博物館の常設展で>
●千手観音菩薩像
14世紀中頃に中国風を取り入れた院派仏師の作と見られるとのこと。
持ち物が失われていますが、それらがあったら、どんだけカッコ良かったことでしょう。
お顔も美しくって品があります。思わずすがりたくなる気持ちが信仰のない人間でも分かります。
それにしても千手観音さまご本人も自分にピンスポットが当たるなんて考えたことなかったでしょうね。
●データなし(ごめんなさい)
かなり装飾的で、色っぽいお仏像です。
腰を曲げたり、手のひらを見せたりは一つの仏像の様式ですが、彫刻として見てもすばらしいと思います。
こんなお仏像があるから、見飽きないんですね。
●愛染明王坐像 重要文化財
最近装飾ガラスを洗浄して飾り直したそうです。
怖いお顔に似合わず、ビーズ装飾が好きなおしゃれさん♪頭の獣の形をした冠?も迫力があってかっこいい。
大げさな蓮華座も素敵。
●色絵紅葉賀図茶碗 仁清作
雅なお茶碗ですね。さすが仁清さん。
源氏物語の紅葉賀の巻を光源氏を描かずに暗示的に描いているそうです。
紅葉の見える広いお座敷で、こんなお茶碗でお茶飲みたいです。
ダニエルさんのライブは立ちっぱなしだったし、美術館と博物館もはしごして・・・疲れました。
池に映った雲が可愛かった。最近、空に癒されることが多いです。
先月中旬、イケメンギターリスト、ダニエルさんのストリートライブに行った後、急いで次の場所に向かいました。次のイケメンが上野で待っていたからです。
上野では東京芸術大学美術館で「興福寺仏頭展」が行われていました。イケメンとは、興福寺の『銅造仏頭』と『十二神将』たちです。
『仏頭』は、「白鳳の貴公子」とも呼ばれています。
興福寺は何回も火災にあい、このお仏像も被災して仏頭部分だけが焼け残ったそうです。完全な形でないのに国宝に指定されているのは非常に珍しいとか。それだけイケメンっていうことでしょう。
初めての出会いは十年以上前でした。大スター『阿修羅』に会いたくって奈良の興福寺に行ったのですが、国宝館にはお目当ての『阿修羅』といっしょに『仏頭』もありした。
実は『仏頭』、最初は変な印象でした。
その時『仏頭』は「置く場所がないから、とりあえずここに。」みたいに低い位置に置いてあって、かわいそうでした。
本来、見上げて見る仏像のお顔をほぼ自分と同じ高さで見るので、なんだかお仏様というより、普通の大きな彫刻のよう。
それになんだか・・・加藤登紀子にそっくり!
「わぁ、加藤登紀子」って声に出して笑いそうになって、そんな自分が恥ずかしかった。それに冷静になってよく見れば、眼差しの奥に深い慈愛みたいなものも感じるけっこういいお顔のお仏様です。
(その後、だいぶ経ってから、いとうせいこうさんが著書「見仏記」の中でやっぱり「加藤登紀子にそっくり。」と書いてあったのを読んで、「やっぱり!そうでしょう!そう思ったでしょう!」って嬉しくなりました。)
そのあとも、もう一度、興福寺に行ったのですが、その時は『阿修羅』と『仏頭』が目当てになってました。
今回の展示では、興福寺の時とは違って、『仏頭』が『木造十二神将立像』に囲まれるような形で展示してあって、照明も素晴らしく圧巻でした。何より、もともとの高さではないにしても、少し高い位置にあって、お顔の印象が最初ととても違いました。やはりお仏様らしく近寄りがたい雰囲気・・・主像となるお仏像はこうでなくっちゃね。
『十二神将』は、『板彫十二神将像』(平安時代)と『木造十二神将立像』(鎌倉時代)の2組が展示されていたのですが、なかでも『木造十二神将立像』の伐折羅大将立像(バサラ像)は迫力満点でした。剣を構えてこちらをすごい顔で睨んでいます。
これも、国宝館のギュウギュウ詰めの展示ではそんなに感じられなかったことでした。
バサラさんの剣先と目線の交点に、自分の目があるようにかがんでみたのですが、いや~怖い。怖い!
これはバサラさんの本質を捉える上で正しい鑑賞法だと思いました。皆さんに勧めたい(^O^)
今回の展覧会は、『仏頭』や『十二神将』と再会できただけでなく再発見ができた素敵な展覧会でした。
ちなみに、何とこの展覧会は、インターネットで募集していた招待に応募してあたったんですよ。映画の招待券は一回もあったったことがないけど、美術展は何回も当たってます。皆さんにお勧めです。
この仏頭展は撮影禁止だったので、カメ女としては物足りなくって、その足で近所の東京国立博物館によって、常設展の仏像を中心に写真を撮ってきました。
<東京国立博物館の常設展で>
●千手観音菩薩像
14世紀中頃に中国風を取り入れた院派仏師の作と見られるとのこと。
持ち物が失われていますが、それらがあったら、どんだけカッコ良かったことでしょう。
お顔も美しくって品があります。思わずすがりたくなる気持ちが信仰のない人間でも分かります。
それにしても千手観音さまご本人も自分にピンスポットが当たるなんて考えたことなかったでしょうね。
●データなし(ごめんなさい)
かなり装飾的で、色っぽいお仏像です。
腰を曲げたり、手のひらを見せたりは一つの仏像の様式ですが、彫刻として見てもすばらしいと思います。
こんなお仏像があるから、見飽きないんですね。
●愛染明王坐像 重要文化財
最近装飾ガラスを洗浄して飾り直したそうです。
怖いお顔に似合わず、ビーズ装飾が好きなおしゃれさん♪頭の獣の形をした冠?も迫力があってかっこいい。
大げさな蓮華座も素敵。
●色絵紅葉賀図茶碗 仁清作
雅なお茶碗ですね。さすが仁清さん。
源氏物語の紅葉賀の巻を光源氏を描かずに暗示的に描いているそうです。
紅葉の見える広いお座敷で、こんなお茶碗でお茶飲みたいです。
ダニエルさんのライブは立ちっぱなしだったし、美術館と博物館もはしごして・・・疲れました。
池に映った雲が可愛かった。最近、空に癒されることが多いです。