時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

今日の一花⑮ カラスビシャク

2013年05月31日 00時49分38秒 | 植物
今年もサトイモ科の花々をたくさん見ることができました。
みんな個性派ぞろい!

 ●ミズバショウ(水芭蕉)---白い花が清楚なイメージ。すぐに「夏が来れば思い出す♪」と歌いたくなります。野川公園で。
 ●ザゼンソウ(座禅草)-----修行僧のような、何か思索にふける老人のようなイメージ。野川公園で。
 ●ウラシマソウ(浦島草)---いつ見ても長い釣り糸のような付属帯(肉穂花序の先端)が目立つ。やっぱり浦島太郎さん。
               栽培している方のお宅で。
 ●ユキモチソウ(雪餅草)---四国の山村に住んでいた時、大きな光る白い玉を暗い藪の中に見つけて神秘的な美しさに感激。
               レッドデータブックの絶滅危惧種Ⅱ類。東京では(園芸種?を)栽培している方のお宅で。 
 ●ムサシアブミ(武蔵鐙)---形が本当に鐙そっくり。ぱっと見ると迫力ありすぎで悪魔のようなイメージ。野川公園で。
 ※今年はなぜかマムシグサ(蝮草)が見られなかった。

他にも、花屋さんには、カラーやアンスリュームなど美しいモデルさんのようなサトイモ科の花がいつもあります。


そして、今年、このサトイモ科の植物の中で、一番印象に残ったのは、なぜか「カラスビシャク」(烏柄杓)!
小金井街道の歩道の植え込みで見つけました。そのヒョロヒョロと頼りげない姿、迫力あるムサシアブミを見た後だったので、本当に「がんばれ!」と応援したくなりました。そのかいもなく、翌々日には何本も風でなぎ倒されていて、残念。
個体が減っているという種類ではありませんし、むしろ雑草とよばれることのほうが多いのでしょうが・・・
「カラスビシャク」くん、また来年も姿を見せてください。

【データ】
カラスビシャク(烏柄杓、学名:Pinellia ternata)とは、サトイモ科の植物の一種。
山地の道端や畑地に自生する多年草で、畑では雑草になる。
日本では北海道から九州まで広く分布し、国外では中国、朝鮮から知られる。日本の分布は人為的なものと考えられ、中国から古くに帰化した史前帰化植物と考えられている。
地下茎は球形で、その上から根と茎葉が出る。葉は1-2枚ほどしかなく、長い葉柄があって立ち上がり、先端に3枚の小葉をつける。葉柄の中ほどにはムカゴをつける。
開花期は初夏。テンナンショウ属のものによく似た花で、緑色。付属体の先端が細長く伸びているので、ウラシマソウを小さくしたような姿である。












 
 

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