20年くらい前でしょうか、高尾山の藪の中で美しい青紫の花をはじめて見ました。形も変わっているし、すごく気になって、家に帰ってから調べたら、トリカブトの花と分かって、びっくり!こんなに美しいのに、殺人事件にも使われるくらい毒性の強い植物です。
最近は花屋さんでも売っているけど、グラスなどに生けて、その水を誤って飲んだだけでも危険なんだそうです。
でも、毒があっても関係ない。この時期になると見たくなる大好きな花です。
今回は珍しく山で写した花ではなく「山野草展」で写した写真。しかもスマホで・・・。不思議な雰囲気で、押し花をうつした写真みたいになりました。これはこれでおもしろいですね。
【データ】
トリカブト(鳥兜・学名Aconitum)は、キンポウゲ科トリカブト属の総称である。
トリカブトの仲間は日本には約30種自生している。花の色は紫色の他、白、黄色、ピンク色など。多くは多年草である。沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。トリカブトの名の由来は、花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われる。英名の"monkshood"は「僧侶のフード(かぶりもの)」の意。
塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれる。
本来「附子」は、球根の周り着いている「子ども」の部分。中央部の「親」の部分は「烏頭(うず)」、子球のないものを「天雄(てんゆう)」と呼んでいたが、現在は附子以外のことばはほとんど用いられていない。
ドクウツギ、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされる[1]。
ヨーロッパでは、魔術の女神ヘカテーを司る花とされ、庭に埋めてはならないとされる。ギリシア神話では、地獄の番犬といわれるケルベロスのよだれから生まれたともされている。狼男伝説とも関連づけられている。
俗に不美人のことを「ブス」と言うが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったのを指すという説もある[2]。
漢方ではトリカブト属の塊根を附子(ぶし)と称して薬用にする。本来は、塊根の子根(しこん)を附子と言い、「親」の部分は烏頭(うず)、また、子根の付かない単体の塊根を天雄(てんゆう)と言って、それぞれ運用法が違う。強心作用、鎮痛作用がある。また、牛車腎気丸及び桂枝加朮附湯では皮膚温上昇作用、末梢血管拡張作用により血液循環の改善に有効である[4]。 しかし、毒性が強いため、附子をそのまま生薬として用いることはほとんどなく、修治と呼ばれる弱毒処理が行われる[7]。
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