燕温泉の宿をまだ真っ暗なうちに発ち、関温泉、赤倉温泉、池の平温泉と山麓の温泉郷をたどりながら26kmほど車で移動、夜が明けた頃、笹ヶ峰の登山口へ。
5:53 歩き出す。しばらくは平坦な木道が続く。
朝露を帯びた爽やかなブナ林を行く。
6:30 黒沢橋。渓流を渡る。
6:43 その名の通り12個のターンがあるという急登、「十二曲がり」にさしかかる。
十二曲がりを登りきると尾根上に出る。
オオシラビソだろうか、立派なマツが聳え立つ。
太陽が昇ってきた。木々の色づきが明るく照らし出される。
ついに行く手に火打山の峰を捉える。
ベニバナイチゴ。イチゴと言っても春ではなく秋に実をつけるんだね。食用。
8:28 高谷池ヒュッテ。本当は、昨日の妙高山とこの火打山を、この山小屋に泊まって巡ることを考えていたのだが、ネットで宿泊予約状況を確認したところ、すでに満員だった。現在小屋は改装工事中で、定員が限られているという。この小屋に泊まれなかったために2日間とも山麓からの登山を余儀なくされているわけだが、まあ、温泉泊を楽しめるのならそれでもいい。
小屋の前に広がる高谷池。この池の右側を回り込み、正面奥に見える火打山を目指す。
ナナカマドが赤い実をたわわに実らせている。
池を過ぎると、丘を登る。池と小屋を振り返る。
緩やかな丘の上を木道が続く。
8:51 「天狗の庭」とはよく名づけたものだ。本当に手入れの行き届いた庭のように美しいまとまりを持っている。そして静かだ。気品を感じる。
陽当たりが良く風もないので、池に映る「逆さ火打」もバッチリ撮れる。いつまででも立ち尽くしていたいほど素敵な景色だ。
天狗の庭を回り込むと、いよいよ最後のピークの登りにさしかかる。振り返れば、火打山と標高が8mしか変わらない、台形状の妙高山も見えてくる。
木々の色彩のバリエーションがとても豊かだ。
一歩一歩高度を上げていく。曇天で視界がすぐれなかった昨日の妙高山登山と違い、好天で登るほどに様々な見晴らしを楽しめる今日の火打山登山は、疲れを感じさせない。登ってきた稜線を振り返る。天狗の庭も眼下にずいぶん小さくなった。
ラストスパート。
9:56 火打山頂(2462m)。
南側、高妻山・黒姫山方面。
南西側、白馬連峰方面。
西側、噴火警戒レベル1(「活火山であることに留意」)で入山禁止の焼山へと続く尾根。こうして見るとすぐ隣の山だ。焼山の噴火警戒レベルが上がれば、この火打山にも登頂できなくなる。
北西側、糸魚川市街と日本海方面。糸魚川と聞くと昨年末の市街地の大火がまだ記憶に新しい。
宿で作ってもらった特大おにぎりの弁当を食べた後、下山開始。
高度を下げていき、天狗の庭が近づいてくる。
色づいた木々が緩やかな斜面に広がる。
天狗の庭の平坦な湿原を行く。下りてきた火打山を振り返る。
11:24 天狗の庭を展望するベンチで長めの休憩。人もおらず静かだ。
高谷池まで戻ってくる。池畔にはキャンプサイトもある。こういう場所でキャンプをするのは素敵だろう。いつかやってみたい。小屋のそばの水場で水を補給。
ひたすら下山を続ける。ブナの幹に取りついているのはキノコだろうか。鳥の餌台かと思うほど大きい。
13:31 黒沢橋の流れのそばで長めの休憩。こういう沢を見ているといつもながら感じるのだが、とめどなく溢れ続ける水の豊かさに、気が遠くなる。
橋から先は、今日の行程のエピローグといった感じの平坦な木道歩きとなる。
14:18 登山口へ戻る。登山口の小屋はゲートのようになっている。登山靴と靴下を脱ぎ、濡れタオルで足を拭い、汚れたズボンを履き替え、人心地着く。
しかし、登山を終えても今日はまだ緊張のイベントが残っている。新潟・長野県境越えの20kmに及ぶダートの林道走破だ。今日泊まる小谷温泉まではこれが近道なのだ。山麓の一般道を迂回すると100kmを超えてしまうから、このショートカットの意味は大きい。凹凸の激しい道なので、時速20km程度でゆっくり進む。山菜採りでもしているのだろうか、山に入る地元の人の軽トラック、捕虫網を振り回している男2人連れの東京郊外ナンバーの乗用車、「峠狩り」とでも言うのだろうか、この林道を走ること自体が目当てとおぼしきRV車やバイクなどとすれ違う。無論1車線分の幅しかない道だが、幸い行き違い困難な場所はなかった。
15:16 県境の乙見山峠のトンネル入口。向こう側は新潟県。エンジンを喘がせながらも問題なく走ってくれる、今年車歴18年を超える愛車に感謝。
峠を越えると、急峻な谷を下っていく(正面の山腹に道路の行く手の細い筋が見えている)。幸い、長野県に入ってしばらくすると、舗装道路となり走りやすくなった。16時頃、宿に入る。宿は携帯電話がつながらなかった。しかし温泉なのが嬉しい。
5:53 歩き出す。しばらくは平坦な木道が続く。
朝露を帯びた爽やかなブナ林を行く。
6:30 黒沢橋。渓流を渡る。
6:43 その名の通り12個のターンがあるという急登、「十二曲がり」にさしかかる。
十二曲がりを登りきると尾根上に出る。
オオシラビソだろうか、立派なマツが聳え立つ。
太陽が昇ってきた。木々の色づきが明るく照らし出される。
ついに行く手に火打山の峰を捉える。
ベニバナイチゴ。イチゴと言っても春ではなく秋に実をつけるんだね。食用。
8:28 高谷池ヒュッテ。本当は、昨日の妙高山とこの火打山を、この山小屋に泊まって巡ることを考えていたのだが、ネットで宿泊予約状況を確認したところ、すでに満員だった。現在小屋は改装工事中で、定員が限られているという。この小屋に泊まれなかったために2日間とも山麓からの登山を余儀なくされているわけだが、まあ、温泉泊を楽しめるのならそれでもいい。
小屋の前に広がる高谷池。この池の右側を回り込み、正面奥に見える火打山を目指す。
ナナカマドが赤い実をたわわに実らせている。
池を過ぎると、丘を登る。池と小屋を振り返る。
緩やかな丘の上を木道が続く。
8:51 「天狗の庭」とはよく名づけたものだ。本当に手入れの行き届いた庭のように美しいまとまりを持っている。そして静かだ。気品を感じる。
陽当たりが良く風もないので、池に映る「逆さ火打」もバッチリ撮れる。いつまででも立ち尽くしていたいほど素敵な景色だ。
天狗の庭を回り込むと、いよいよ最後のピークの登りにさしかかる。振り返れば、火打山と標高が8mしか変わらない、台形状の妙高山も見えてくる。
木々の色彩のバリエーションがとても豊かだ。
一歩一歩高度を上げていく。曇天で視界がすぐれなかった昨日の妙高山登山と違い、好天で登るほどに様々な見晴らしを楽しめる今日の火打山登山は、疲れを感じさせない。登ってきた稜線を振り返る。天狗の庭も眼下にずいぶん小さくなった。
ラストスパート。
9:56 火打山頂(2462m)。
南側、高妻山・黒姫山方面。
南西側、白馬連峰方面。
西側、噴火警戒レベル1(「活火山であることに留意」)で入山禁止の焼山へと続く尾根。こうして見るとすぐ隣の山だ。焼山の噴火警戒レベルが上がれば、この火打山にも登頂できなくなる。
北西側、糸魚川市街と日本海方面。糸魚川と聞くと昨年末の市街地の大火がまだ記憶に新しい。
宿で作ってもらった特大おにぎりの弁当を食べた後、下山開始。
高度を下げていき、天狗の庭が近づいてくる。
色づいた木々が緩やかな斜面に広がる。
天狗の庭の平坦な湿原を行く。下りてきた火打山を振り返る。
11:24 天狗の庭を展望するベンチで長めの休憩。人もおらず静かだ。
高谷池まで戻ってくる。池畔にはキャンプサイトもある。こういう場所でキャンプをするのは素敵だろう。いつかやってみたい。小屋のそばの水場で水を補給。
ひたすら下山を続ける。ブナの幹に取りついているのはキノコだろうか。鳥の餌台かと思うほど大きい。
13:31 黒沢橋の流れのそばで長めの休憩。こういう沢を見ているといつもながら感じるのだが、とめどなく溢れ続ける水の豊かさに、気が遠くなる。
橋から先は、今日の行程のエピローグといった感じの平坦な木道歩きとなる。
14:18 登山口へ戻る。登山口の小屋はゲートのようになっている。登山靴と靴下を脱ぎ、濡れタオルで足を拭い、汚れたズボンを履き替え、人心地着く。
しかし、登山を終えても今日はまだ緊張のイベントが残っている。新潟・長野県境越えの20kmに及ぶダートの林道走破だ。今日泊まる小谷温泉まではこれが近道なのだ。山麓の一般道を迂回すると100kmを超えてしまうから、このショートカットの意味は大きい。凹凸の激しい道なので、時速20km程度でゆっくり進む。山菜採りでもしているのだろうか、山に入る地元の人の軽トラック、捕虫網を振り回している男2人連れの東京郊外ナンバーの乗用車、「峠狩り」とでも言うのだろうか、この林道を走ること自体が目当てとおぼしきRV車やバイクなどとすれ違う。無論1車線分の幅しかない道だが、幸い行き違い困難な場所はなかった。
15:16 県境の乙見山峠のトンネル入口。向こう側は新潟県。エンジンを喘がせながらも問題なく走ってくれる、今年車歴18年を超える愛車に感謝。
峠を越えると、急峻な谷を下っていく(正面の山腹に道路の行く手の細い筋が見えている)。幸い、長野県に入ってしばらくすると、舗装道路となり走りやすくなった。16時頃、宿に入る。宿は携帯電話がつながらなかった。しかし温泉なのが嬉しい。