情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

お前はすでに…

2005-04-06 21:29:00 | 適正手続(裁判員・可視化など)
弁護士会館で開かれた集会「これって犯罪?」-暴走する公安と脅かされる言論社会-に行ってきました。
参加した弁護団は、立川自衛隊宿舎反戦ビラ弾圧事件弁護団、国公法弾圧・堀越事件弁護団、葛飾マンションビラ配布弾圧事件弁護団、板橋高校威力業務妨害弾圧事件弁護団の4つ。当事者も参加して、ビラをまきをする人を逮捕するために、半年以上も前から何人もの公安警察が尾行している実態など公安の暴走ぶりが報告されました。

うち、葛飾事件では、住人が110番したため警察に同行するはめになり、事情を話した後、「そろそろ帰してもらえませんか」と言ったら「お前はすでに逮捕されている」と言われたとのこと。「ひでぶ~」。

全ての事件で無罪を勝ち取って頂きたいものです。



4月5日

2005-04-06 05:11:57 | 日記(事件など中心に)
 自民党有志議員らが、人権擁護法案に反対する「真の人権擁護を考える懇談会」を設立した。
公党において、ここまで露骨な外国人差別が表明されたことがあっただろうか。

自民党の一部勢力は最近何かと北朝鮮問題を持ち出すが、北朝鮮に問題があることは事実だとしても、その国出身で在日している人の権利を合理的理由もなく制限していいことにはならないだろう。
そもそも、北朝鮮を民主化させて、敵国でなくすという途こそ、本来選択すべきものではないか。
その選択肢を実現する手段は、戦争の準備よりも、簡単ではないだろうか。

いまだ怒りが冷めやらぬままです。

自民党有志の発言をなぜ伝えないのか…

2005-04-06 02:29:32 | メディア(知るための手段のあり方)
 別項でも記載したが、朝日新聞によると、 
 【政府が今国会への再提出を目指している人権擁護法案に反対する自民党の有志議員ら約30人が5日、「真の人権擁護を考える懇談会」を結成した。初会合で「北朝鮮の批判をしただけで罰則を科されかねない。政治家としての信念にもとづいた行動が侵害されるおそれがある」などと法案に反対する声が相次いだ。】という。

 ほかの新聞を見ると、「北朝鮮の批判をしただけで罰則を科されかねない。」などという批判がされたことは書いていない。きわめて冷静な書き方だ。なぜ、重要な発言を書かないのか(書いてあるところがあったらごめんなさい)!それを書くことによって、有志議員の狙いが透けてくるのではないか?
 朝日だって、単に書くだけでなく、北朝鮮批判をしたからって罰則を科されることがあるという条文になっているかいないかをきちんと伝えるべきではないのか!

 と、頭に血が上りっぱなしの状態で書かせて頂きました。
 

自民党有志が「真の人権擁護を考える会」設立!~その設立趣意書は…

2005-04-06 02:23:01 | 人権擁護法案(原則必要派)
 朝日新聞によればhttp://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20050405/K2005040502960.html、
「政府が今国会への再提出を目指している人権擁護法案に反対する自民党の有志議員ら約30人が5日、「真の人権擁護を考える懇談会」を結成した。初会合で「北朝鮮の批判をしただけで罰則を科されかねない。政治家としての信念にもとづいた行動が侵害されるおそれがある」などと法案に反対する声が相次いだ。」という。

 その設立趣意書では、次の4点が批判されている。

 1 人権侵害の定義「不当な差別、虐待その他の人権を侵害する行為」があまりにも曖昧であり、さらに「助長」や「誘発」までも救済の対象としており、恣意的な解釈が可能であること
 2 いわゆる国家行政組織法上の3条委員会として、準司法的な強力な権限を付与される人権委員のもとで、人権擁護委員を全国で2万人委嘱されることを定めているが、その選考があまりに不透明であり、国籍も規定されておらず、偏った特定団体等の影響を強く受ける恐れがあり、公正な運営を阻害する可能性は排除できない。
 3 人権委員会は、特別救済手続きとして、出頭要請、事情聴取、立ち入り検査などの強制力を持ち、拒否すれば罰則が適用される。このような強い権限が裁判所の令状なしに可能であり、国民に畏怖、抑圧し自由な言論を妨げる恐れがある。
 4 現行法の人権擁護委員は、政治活動が禁止されているが、本法案上は積極的な政治活動のみが禁止されているに過ぎない。

ほとんどが、恣意的な批判であり、偏った見解というほかない。この趣意書に対する批判は、「人権擁護法案アピールの会」で検討中です。