うちの事務所きってのナチュラルな彼は、当然、冬でも半袖だ。時には数時間掛けて自転車で通勤することもある。
さまざまな環境保護団体・弁護団に所属しており、年に何回か、環境問題調査と称して、出張する。しかし、その行き先はどちらかというと環境破壊とは無縁でむしろ観光地といってもよいようなところだったりするが、その疑問を彼にぶつけると、気のせいだと笑いとばす。報告書も出すんですよ、などと付け加えるが、いまだに、そのような報告書を見せてもらった覚えはない。
そういうナチュラルな彼が、先日、ダム建設予定地の視察に出かけた。ある山のなか、晴れ渡った春の一日…風が舞うのが目でよく分かるほどの…。ナチュラルな彼は、身を守るようなものを身にまとったりはしない。自然に任せるのが彼の信条だ。帰りがけ、服に粉状のものがうっすらと付着しているのを何気なく、払ったことだけは覚えていたという…。
翌日、彼の目がウサギのように赤く、ティッシュが手放せない体になっていたことは言うまでもない。
さまざまな環境保護団体・弁護団に所属しており、年に何回か、環境問題調査と称して、出張する。しかし、その行き先はどちらかというと環境破壊とは無縁でむしろ観光地といってもよいようなところだったりするが、その疑問を彼にぶつけると、気のせいだと笑いとばす。報告書も出すんですよ、などと付け加えるが、いまだに、そのような報告書を見せてもらった覚えはない。
そういうナチュラルな彼が、先日、ダム建設予定地の視察に出かけた。ある山のなか、晴れ渡った春の一日…風が舞うのが目でよく分かるほどの…。ナチュラルな彼は、身を守るようなものを身にまとったりはしない。自然に任せるのが彼の信条だ。帰りがけ、服に粉状のものがうっすらと付着しているのを何気なく、払ったことだけは覚えていたという…。
翌日、彼の目がウサギのように赤く、ティッシュが手放せない体になっていたことは言うまでもない。