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今日の筆洗

2023年06月14日 | Weblog
大型犬の寿命は小型犬に比べて短い。だいたい十歳ちょっとらしい▼十歳を超えてからの年齢は神さまからの「贈り物」というそうだ。十二年生きたのなら二年、十五歳なら五年が贈り物。贈り物の大きさは神さまにしか分からない▼この犬と飼い主さんは神さまから特別、大きな贈り物を頂戴しているのだろう。世界最高齢の犬、ポルトガルの「ボビ」。先月三十一歳になった。今年二月にギネス世界記録に認定された。確認できる限りで、歴史上最も長生きしている犬でもあるという▼大型犬の年齢を人間の年に換算する表を見ると二十歳でだいたい百四十五歳。二十歳より先はなかったが、三十一歳は二百歳近いか。「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」という種類の大型犬。映像を見る限り、足取りも立派なもので、歩くのも難儀になった老犬を飼う身は少々うらやましくなる▼ボビの飼い主さんによると神さまに大きな贈り物をねだるコツはあるらしい。穏やかで落ち着いた環境。それに森を自由に歩き回ることだそうだ▼東京都内の警察署には毎年約三千から四千匹の犬や猫などの動物が落とし物として届けられていると十二日付の夕刊にあった。ボビとは違って、穏やかな環境どころか、捨てられる命がある。「贈り物」の大きさを決めるのは神さまと書いたが、間違いなく、人間もかかわっていることを肝に銘じたい。