静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

治験と生きがい

2010-11-20 23:15:55 | 音楽

   
   Dsc01317





 寒い朝です。 つい先月までのあの猛暑ともお別れ。

 なんだか取り返しのつかないような、別れ惜しいひと

のように切ない夏のころ。 季節とはいつの時もそうです。


 素敵に晴れた昨日の朝、空の雲を求めて界隈を歩きまわったよ。

 東京の、郊外とはいえ、電柱が乱立して、電線だらけの空だから

無垢? の空模様を捉えるのは至難の業。 野の中のグランドの草原

で一枚だけ見つけたのは幸運です。 


  お散歩も実に久しぶりです。

  9月の中ごろから右足の全体に痛みを覚えて、時には歩けなくて、

ずっと不便をかこっています。幸い、車のアクセル、ブレーキの

ペダル操作には不自由しないのが不幸中の幸いかもしれない。


 治験について真剣に考えるこのごろです。 病名は 脊柱側碗症。
 
 診察の結果、この腰曲がりを治療する術は、手術だけ、らしい。

手術しても、痛みの取れるのはほぼ50パーセント、らしい。

 術後のリハビリやら入院・・・などを考えると、憂鬱でしょうがない。

下手すれば車いす! それは嫌だ。その上わたしはぜんそく持ちです。

副作用の発作を考えて、手術の際、抗生物質は使えないらしい。

いろんな副次的な症状は目に見えている。ああ寝たきりは嫌だな。

 残りの時間は神さまのご意志にお任せします。 せめて、

 神様の采配の範囲内で最後の日まで、自力で動き続けたい。

 そのための治験。己の身体を実験台にあれこれ試そう。

 腰の栄養をまず考えよう。カルシウムだ。ヒジキ、牛乳、チーズ、

味噌汁、青菜、ブロッコリー、青いお魚。さてサバの味噌煮は

どう料理するのか。サンマに鰯に鯵、キャベツ、玉葱、

ジャガイモ、ニンジンも好き。バジルとパセリの鉢植え、

レモングラスのハーフティーを追加。  ピアノの音も追加。

 こう考えだすと、生きることが面白くなってきます。


  午後、近くのショッピングモールへ気晴らしの外出です。

 街路樹の銀杏は、見事に黄葉。桜の葉は眼を奪うほどに赤く

染まって、近来稀な色づきです。愛車R2のドライブの最中、

オーバー・ザ・レインボウなどなど、聴きながら無意識にリズムを

 とっているわたしです。ボリュームを落として、窓を開け放つ

 解放感こそ、ジャズの醍醐味かもしれない…

 帰宅して、メトロノームに合わせて、メジャートライアド12個を

30分だけさらいました。速度は80のアンダンティーノ。

 なかなか難しくて、しどろもどろ。不思議と気分がいい。

 このメトロノームは、40年も古い昔、ヤマハピアノについて

 きた旧式のもの。あまり使ってないから新品同様です。


この際だから、思いきって最新型のものに取り代えようかな。

 明日、駅ビルの、いつものヤマノミュージックへ買いに行こうか。

 駅ビル地階のキリンコーヒーで焙煎したてのハワイコナを100グラム

 奮発しちゃおうか。何かに託けて自分を高揚させることでピアノの

 継続を煽ることも、或いはわたし流人生の遊びかたです。