ここ東京地方に小雨が降っています。梅雨どきです。
むこうの 楠の枝に落ちる雨の音は しとしとと
ひとり居の心に 容赦なく響きます。時おり
救急車の知らせさえ 遠くできこえます。
不安 心細さは 身近にせまります。
逃げたい。逃れたい。にげ方は 3つ思いつきました。
一つ、雨の中を、車で外出します。二つ、本の世界に
駆け込みます。三つめ、眠剤を飲んで、寝ちゃおかな。
いよいよ自分が情けなくなりました。
思い切って、地域の図書館へ 出かけました。
雨はすっかり晴れています。
いいことがありました。予約していた 平出隆さんの
”左手日記例言” が届いていました。
綺麗な装丁の本です。傍らの書架から 綺麗な装丁に
惹かれて 「音楽を奏でる名画アルバム」も、借りました。
もう すっかり鬱な気分は消えています。
二冊を抱きしめながら R2 に乗って、好きな
スーパーマルエツで 好きな東京牛乳を買いました。
琉球泡盛 久米島の久米仙 30度 も 買いました。
風は次第に強くなり、降りだされると困るので、
遠出は控えよう、帰ろう、本を読もう、平出さんの
素敵な文章に 早く触れたい。 彼の虜になりたい。
予約した彼の詩集の まだ届かないのが待ち遠しい。