おんがくは くうきのなかにきえていく
わたしたちは どこへいくんだろう
わからないからチャレンジ
きえていくまいにちをかきとめる
あ・・・
ちょっとあかんわ
階段の昇り降りしたわけでもないのに
息苦しくて 肋骨がきしむ
これは変だ
肺MAC症はそんなに深刻になってるはずない
体重も増えているし肌つやぴかぴかだから
たぶん
心が悲鳴をあげた
ひょっとしたら半年くらい前から感じてた
お散歩中の息苦しさは
身体を使っての
「こころ無理してるよ」
のサインだったのかもしれない
よわい?
あはっ!そうと気がついたその時点で
すぐにだありんに言ってしまえるあたり
ムジカの精神生命力は強靭だわさ
「だありん、あかんわ~」
がががががーーーーと押し寄せてくる病気のスピードに対抗して
先手をうちつづけ
思うだけでなく実行してきたけど
そろそろ限界だな
限界だな と言いつつ
今イメージしてるプロジェクトやめる気はない
未来は現実と折り合いながら自分で創るもの
バラ色じゃなくて
セピア色でもね
そんなムジカがとうとう
だありんにうそついた
ダメなものはダメ
できてないことはできてない
真正面から言ってきたけれど
年末からずっとやってる換え指の練習
だありんの大好きな
バッハのシンフォニアの冒頭部分の歌い上げにつかう
換え指使わなくたって
そこそこきれいに演奏できるけど
だありんはゆずらない
失行がはげしい右手の状態で
とてもできたものじゃないのに
もう 二度と
シンフォニアは聴けないのかな・・・っておもった
おもったけど
いっしょにお稽古カードつくって
ただ一瞬の音のために
20以上の段階をふんで
一か月かかって
だありんは換え指をとりもどした
できるんだあ!!!!
もうすぐシンフォニア また聴ける!
そして
その2週間後
とつぜん
前よりも完全に指使いがなくなった
というより
指使いの使い分けを理解する筋道が消えた
そんな状態でも
「ここの箇所は妥協しないのが正しい」
ゆずらないだありんは
毎日4~5時間も
ひたすらワンポイントのチャレンジ
また一か月すぎた
事態は悪くなる一方
ため息ついて
「わからない・・・わからない・・・」
あきらめなよ
って言ってきく人じゃないから
努力をするのは無意味じゃないだろう?
っていうから
ウソ
ね だありん
ここの箇所はもう一個の指使いの方が
のびやかに聴こえてステキだよ
だから
のびのび聴こえる指のほうが
「正しい」んじゃないの?
ウソだよ
もう だありんの最高のシンフォニアが聴けないのはあきらか
もう一度聴けるかもしれないっていう希望
手放す
そんな 二度と戻れないウソをついた
だから
だからね
バッハ以上の
最高の
完全だありん仕様の曲を
ムジカがつくるんだ
かならず!