せば、なんとす?にかほの支え合い
みんなで創る助け合いの地域づくり講演会
平成27年7月28日
にかほ市総合福祉交流センター(スマイル)コンベンションホール
公益財団法人さわやか福祉財団会長 堀田力(つとむ)
パネルディスカッション
「どのようにして助け合い活動を作り出しますか?」
パネリスト 〈柴田隆一氏 琴浦自治会 福祉部 / 源間聡子氏 にかほ市社会協議会訪問介護スタッフ / 葛原美恵子氏 NPO法人たすけあい・さわやか青森理事長 / 高橋由和氏 NPO法人きらりよしじまネットワーク事務局長〉 コーディネーター 堀田力
要支援の方々へのサービスが地域でということになったが、さわやか福祉財団の活動は24年前から、助け合いのシステムを構築してきて、今は全国に呼びかけ各地でフォーラムを開いてきていたとのこと。
現在ここにかほ市は総人口26179人、65歳以上人口8681人、高齢化率33.2%とこの高齢化率はどんどん年を追うごとに高くなっています。
国の財政難によりサービスをインフォーマルなものに頼りなさい、という方針へと変わってきています。今後、にかほ市としてそういうサービスと必要としている人のマッチングをできる人材を育てていきたいとのこと。
堀田氏の話しによると、全国各地でも職をリタイヤされた元気な方々が地域での活動をされておられ、高齢者にとどまらず、子ども、障害者、認知症というところに対しても居場所づくりや役割、生きがいを持った暮らしへと働きかけられているとのこと。
さまざまな効果を実例を上げてお話していただきました。
サロンに来るようになり、垣根の木を剪定し始めた車椅子のもと庭師のおじいさんは、自分でも気づかず、立ち上がっていた、や、寝たきりだった方が歌をマイクを持って立って歌えるようになったり、介護度が下がり元気な姿になられていったとのこと。
看取りも、ボランティアスタッフだった方が具合が悪くなった時に、仲間で寄り添われた(亡くなるまで、役割を与え、編み物が得意というので教えてもらうことにして、習うのは、仲間の中の、編み物初心者のおじいさんに習ってもらったとか)死ぬまで生きがいを毎日やれた、ということが幸せだったと思われました。
午後はにかほ市琴浦地区の柴田さんからは、集落サロンでの取り組み、毎月様々な学びの場を提供し、看護師による血圧チェックや健康相談、出席しなかった方への安否確認など。
高齢者のために、とやってきたが、自分たちも先輩から色んな話を聞けて、楽しんでいることなど。もっと参加者を募るため初回はお弁当代ただという方法をとっているとのこと。
にかほ社協金裏支部源間さんからは、介護度のない方々への家事のお助けを行う『すこやか家事援助事業』1時間1000円を基本とし、その後3時間以降は30分単位で追加料金を頂くシステムを紹介されていました。
青森県のNPOたすけあい・さわやか青森理事、葛原美恵子さんのお話、ご主人が脳梗塞で倒れ、退院後、リハビリが必要になってからの活動とのこと。ご主人を一人で介護を背負うことを最初から諦め、色んなサービスを自らつくり上げられたとのこと。まずは送迎車がなかったので法人を立ち上げ、自由な活動をしたいと助成金をもらわず、寄付金集めをしたとのこと。ご主人をほったらかして駆けずり回ったと言われていましたが、後でご自宅を開放した「くずさんの家」の表札はご主人の手作りだとか。協力し合っている様が素敵です。ここえは『寅さん』を皆で観たり、登校拒否の児童も来るとのこと。
また、地域の新しい組織づくりのサポート、町づくり研修会、子育てサポート、まちのゼミナールを手伝っているそうです。
その他高齢者の方への支援以外にもフィリピンなどの外国から農家にとついでこられている女性へ日本語や習慣などを教える場をつくっているとのこと。線引きをせず困っているところへ手を差し伸べられていて素敵です。
最後は、山形県のきらりよしじまネットワーク事務局長、高橋由和さんのお話でしたが、あまりの地域の活性化充実にとにかく圧倒されてしまいました。2007年からの活動で、誰のための地域づくりなのか話し合うことにし住民相互のパートナーシップコミュニティを作り上げられています。
昔ながらの地縁よりも、これからは志を同じくした志縁がポイントとのこと。今までのシステムでは、マンネリ化し、住民の本当のニーズに応えるものにならないから、変わっていかなくてはと、ワークショップ形式で話し合いの場を持つことにしたとのこと。
最初は集まらなかったが、一回目が面白いと感じた参加者が仲間を呼び二回、三回とする間に活気が生まれ、地域の計画に反響し始めてどんどん変われたと聞きました。「自分たちの目指すあるべき姿ってなあに?」をテーマに皆で意見を出し合うやり方(住民ワークショップ)を用い、このやり方も学び合いファシリテーターの養成もしているとのこと。(2年は見習いでコーチングやファシリテートを学ぶ)
人材育成を含みプロジェクトとなった。
介護予防にスポーツクラブと連携したものをやる、自主サロンは学校の空き教室を利用したり、コミュニティセンターを利用、リーダーに一人せず、話し合う形で進めていく、若い世代にもやり甲斐を与える。学校の通学途中の独居高齢者の安否確認を子供たちが声をかけて行う、ケーブルTVと協力してタブレット端末の導入(買い物依頼や見守り)など発想の転換が面白かったです。
今回、医療(訪問看護)に直接関する話題はなかったのですが、地域に求められるシステムを足りないなら作れるんだ、という発想を気づかせていただけたことが、大きな収穫でした。NPOを立ちあげたくなりました。それには、まず、地域診断です。
長女も東京に行ってしまったし、地方が若者がUターン、都会から来るIターンして賑わう社会になってほしいですね。
みんなで創る助け合いの地域づくり講演会
平成27年7月28日
にかほ市総合福祉交流センター(スマイル)コンベンションホール
公益財団法人さわやか福祉財団会長 堀田力(つとむ)
パネルディスカッション
「どのようにして助け合い活動を作り出しますか?」
パネリスト 〈柴田隆一氏 琴浦自治会 福祉部 / 源間聡子氏 にかほ市社会協議会訪問介護スタッフ / 葛原美恵子氏 NPO法人たすけあい・さわやか青森理事長 / 高橋由和氏 NPO法人きらりよしじまネットワーク事務局長〉 コーディネーター 堀田力
要支援の方々へのサービスが地域でということになったが、さわやか福祉財団の活動は24年前から、助け合いのシステムを構築してきて、今は全国に呼びかけ各地でフォーラムを開いてきていたとのこと。
現在ここにかほ市は総人口26179人、65歳以上人口8681人、高齢化率33.2%とこの高齢化率はどんどん年を追うごとに高くなっています。
国の財政難によりサービスをインフォーマルなものに頼りなさい、という方針へと変わってきています。今後、にかほ市としてそういうサービスと必要としている人のマッチングをできる人材を育てていきたいとのこと。
堀田氏の話しによると、全国各地でも職をリタイヤされた元気な方々が地域での活動をされておられ、高齢者にとどまらず、子ども、障害者、認知症というところに対しても居場所づくりや役割、生きがいを持った暮らしへと働きかけられているとのこと。
さまざまな効果を実例を上げてお話していただきました。
サロンに来るようになり、垣根の木を剪定し始めた車椅子のもと庭師のおじいさんは、自分でも気づかず、立ち上がっていた、や、寝たきりだった方が歌をマイクを持って立って歌えるようになったり、介護度が下がり元気な姿になられていったとのこと。
看取りも、ボランティアスタッフだった方が具合が悪くなった時に、仲間で寄り添われた(亡くなるまで、役割を与え、編み物が得意というので教えてもらうことにして、習うのは、仲間の中の、編み物初心者のおじいさんに習ってもらったとか)死ぬまで生きがいを毎日やれた、ということが幸せだったと思われました。
午後はにかほ市琴浦地区の柴田さんからは、集落サロンでの取り組み、毎月様々な学びの場を提供し、看護師による血圧チェックや健康相談、出席しなかった方への安否確認など。
高齢者のために、とやってきたが、自分たちも先輩から色んな話を聞けて、楽しんでいることなど。もっと参加者を募るため初回はお弁当代ただという方法をとっているとのこと。
にかほ社協金裏支部源間さんからは、介護度のない方々への家事のお助けを行う『すこやか家事援助事業』1時間1000円を基本とし、その後3時間以降は30分単位で追加料金を頂くシステムを紹介されていました。
青森県のNPOたすけあい・さわやか青森理事、葛原美恵子さんのお話、ご主人が脳梗塞で倒れ、退院後、リハビリが必要になってからの活動とのこと。ご主人を一人で介護を背負うことを最初から諦め、色んなサービスを自らつくり上げられたとのこと。まずは送迎車がなかったので法人を立ち上げ、自由な活動をしたいと助成金をもらわず、寄付金集めをしたとのこと。ご主人をほったらかして駆けずり回ったと言われていましたが、後でご自宅を開放した「くずさんの家」の表札はご主人の手作りだとか。協力し合っている様が素敵です。ここえは『寅さん』を皆で観たり、登校拒否の児童も来るとのこと。
また、地域の新しい組織づくりのサポート、町づくり研修会、子育てサポート、まちのゼミナールを手伝っているそうです。
その他高齢者の方への支援以外にもフィリピンなどの外国から農家にとついでこられている女性へ日本語や習慣などを教える場をつくっているとのこと。線引きをせず困っているところへ手を差し伸べられていて素敵です。
最後は、山形県のきらりよしじまネットワーク事務局長、高橋由和さんのお話でしたが、あまりの地域の活性化充実にとにかく圧倒されてしまいました。2007年からの活動で、誰のための地域づくりなのか話し合うことにし住民相互のパートナーシップコミュニティを作り上げられています。
昔ながらの地縁よりも、これからは志を同じくした志縁がポイントとのこと。今までのシステムでは、マンネリ化し、住民の本当のニーズに応えるものにならないから、変わっていかなくてはと、ワークショップ形式で話し合いの場を持つことにしたとのこと。
最初は集まらなかったが、一回目が面白いと感じた参加者が仲間を呼び二回、三回とする間に活気が生まれ、地域の計画に反響し始めてどんどん変われたと聞きました。「自分たちの目指すあるべき姿ってなあに?」をテーマに皆で意見を出し合うやり方(住民ワークショップ)を用い、このやり方も学び合いファシリテーターの養成もしているとのこと。(2年は見習いでコーチングやファシリテートを学ぶ)
人材育成を含みプロジェクトとなった。
介護予防にスポーツクラブと連携したものをやる、自主サロンは学校の空き教室を利用したり、コミュニティセンターを利用、リーダーに一人せず、話し合う形で進めていく、若い世代にもやり甲斐を与える。学校の通学途中の独居高齢者の安否確認を子供たちが声をかけて行う、ケーブルTVと協力してタブレット端末の導入(買い物依頼や見守り)など発想の転換が面白かったです。
今回、医療(訪問看護)に直接関する話題はなかったのですが、地域に求められるシステムを足りないなら作れるんだ、という発想を気づかせていただけたことが、大きな収穫でした。NPOを立ちあげたくなりました。それには、まず、地域診断です。
長女も東京に行ってしまったし、地方が若者がUターン、都会から来るIターンして賑わう社会になってほしいですね。
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