ひかりとしずく(虹の伝言)

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まだ経済大国を目指すのですか? (ちゃぶ台壁新聞2011・5・14 を読んで) ②

2013-03-03 | ポルカさんのちゃぶ台だよりから
前回の記事と同様、友人の『ちゃぶ台壁新聞』の文よりの抜粋です。

ひと言になおすと、下段に掲載した(この文は元は壁新聞なのです!)片倉もと子さんのことばになるでしょう。「経済大国」から「文化大国」へ。それも農業を基幹とする文化国家が理想ではないでしょうか?食糧の自給が出来て、独立国家と言える筈です。


以下はポルカさんが紹介の記事です。

「ひと 旬」  国際日本文化研究センター所長に就任 片倉もと子さん

「やり過ぎる弊害から(自身を)解放してほしい」五月末に京都市の国際日本文化研究センターの四代目所長に就任した際、出迎えた研究者たちに呼び掛けた。「二十世紀は人がやり過ぎた世紀。やり過ぎは視野狭窄を引き起こし、他者や異文化が見えなくなる。ブッシュ大統領や9・11テロを起したイスラム教徒もそう」と話す。

言葉通り”やり過ぎない”人生を送ってきた。津田塾大英文科卒業後、中央大大学院で地理学を学んだ。現在の専門のイスラム研究は三十歳すぎから。合気道に墨絵、ピアノ…と趣味も多彩。韓国ドラマ「冬のソナタ」にはまり、ハングルも習っている。

「自分も含め日本人にとって一番の異文化」を理解したいと始めたイスラム研究では、海洋生活を送る遊牧民を世界で初めて紹介するなど多くの実績を挙げた。

同時に日本への理解も深まったという。「日本人は異文化を受け取る力が強い。取り込んださまざまな文化がモザイクを描いているから、日本文化は豊かで深みがある」その豊潤な文化を国が軽視していると感じている。前任の中央大で総合政策学部の立ち上げに奔走したのも「人にとって文化は最大の生きがい。日々の生活で文化を感じるような政策にしなければこの国はだめになる」との危機感からだった。


彼女は一度は所長の就任を断ったそうですが、日本を文化大国へ変える一助になれば、と引き受けたとのこと。二年前の時点で、六十七歳とあります。恒例ですが、こういうもののお分かりになっている方が今もお元気で活躍しておられる事を望みます。

キューバが国の為にいい医者になりたいと、若者たちが苦労しても頑張る国は、文化を大事にしています。

教育でばかり、道徳の時間を増やそうが、そういう上から押し付けの教育方法でいくらやっても、いじめはなくならないし、国に役立つ人間になろうという人間を作れる訳がないのではないでしょうか?どこぞの大臣様へ。

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