「お酢は健康に良い」と昔から言われていますが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。
お酢の力として代表的な効果は防腐・抗菌効果、食欲増進や疲労回復のサポート、
減塩料理のうまみ増幅、カルシウムの吸収力アップなど多岐に渡ります。
(お酢の効果について詳しくは『やっぱり凄い!お酢の効果』をご覧ください
しかし、お酢が健康に良いとされる理由はこれだけではありません。
お酢にまつわるさまざまな研究によって、次のような健康に役立つ効果が発表されています。
お酢の健康効果~内臓脂肪の減少をサポート
食べ過ぎや運動不足、不規則な生活習慣などが原因で起こるメタボリックシンドローム
(内臓脂肪症候群)は命にかかわる病気を招くことがあり、日頃から予防に努めることが必要です。
厚生労働省によると、40歳以上の男性の2人に1人、女性は5人に1人がメタボリックシンドローム、
あるいはその予備群と言われるほど深刻なデータも報告されています。
そのようななか、「お酢を毎日とることで、内臓脂肪を減少させる効果が期待できる」という
研究データが発表されました。肥満気味の方が毎日大さじ1杯(約15ml)のお酢を継続的にとった結果、
内臓脂肪はもちろん、体重やBMI(※)も下がったことが確認されました。
※BMIとは「Body Mass Index」の略で「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で算出される肥満度を表す
指数のことです。
お酢の健康効果~高めな血圧の低下をサポート
お酢の主成分である酢酸は、高血圧の方の血圧低下に役立つことがわかってきました。
これは、酢酸が血圧の上昇に深く関係するホルモン「レニン-アンジオテンシン系」の
働きを抑えるためと考えられています。正常な血圧の方がお酢を摂取しても、
血圧が下がることはありません。
お酢の健康効果~血中の脂質低下をサポート
血液中のコレステロールや脂質が増えてしまう脂質異常症(高脂血症)は、
心筋梗塞や脳梗塞などを招きやすいものの、自覚症状がないため自分では気づきにくい特徴があります。
お酢に含まれる酢酸はコレステロールの合成を抑える働きがあり、
血中脂質を低下させる効果が期待されています。
お酢の健康効果~血糖値の上昇をサポート
血糖値は空腹時には低下していますが、食後に上昇します。身体に取り入れられた糖質が分解されて、
ブドウ糖として血液に吸収されることで血糖値が上がるというメカニズムです。
このような急な血糖値の上昇を繰り返すと、糖尿病のリスクを高めてしまいます。
そこで、ご飯やパンなどの炭水化物をとる時は、意識的にお酢を使った料理を添えることをオススメ
します。酢酸は糖質の吸収を妨げる働きがあることから、血糖値の上昇を緩やかにすることでも注目
されています。
このように、お酢には健康的な毎日をサポートしてくれる嬉しい効果が期待されています。
このお酢のパワーを活かすためには1日大さじ1杯(約15ml)を目安に、食事や飲み物などと合わせて、
毎日コンスタントに摂取していくと良いでしょう。
だそうです。