秋から冬へと季節の変わり目ですが、体調を崩しやすい時期ですので風邪など
ひかぬよう十分に気をつけたいですね。最近は一生懸命仕事をする
「優秀な働きマン」が突然病気になるケースが増えています。
「あの人は身体が細くて、いかにも弱そうだ」
そんな言葉を耳にすることがあります。
しかし、健康かどうかは、「見た目」の問題ではないことがわかりました。
身体の細い人が必ずしも病気になるわけではありませんし、
タフそうな優秀な働きマンであっても病気にならないわけではありません。
免疫力研究の第一人者・矢雄一郎さんの「免疫力をあなどるな!」より、
健康と「見た目」が無関係な理由を紹介します。
なぜ優秀な働きマンほど風邪を引くのか?
風邪を引く人も病気になる人も、基本的には同じです。
ひと言でいうならそれは「身体が弱い人」です。
ただし、それは決して「見た目」の問題ではありません。
たとえば「あの人は細くてやせているから身体が心配」などという言葉を耳に
しますが、そういう見た目の人が必ずしも病気になるわけではありませんし、
一方で、筋骨隆々の人や元気よく働いている人が、
突然病気になることもめずらしくはありません。
むしろ、「優秀な働きマン」ほど病気になる可能性があります。
風邪や病気になる前兆として、一般的に「ネガティブサイン」が表れます。
これは言い方を変えると、身体の正常な機能が低下している、
ということでもあります。
じつは、私たちの不調は「身体が弱くなったとき」に起こるのではなく、
より正確に言うならば「身体の機能が低下したとき」に起こるのです。
身体に本来備わっている機能を活用できるかどうか、
それが健康になれるかどうかのポイントですが、
私たちはそもそもその機能があることを普段意識しておらず、
また低下していてもそのサインに気づきません。
そのサインにちゃんと気づきさえすれば、本来病気になることはないような症状でも、
見逃してしまうと病気になってしまう。そして実際、
多くの人がつい見逃してしまうのです。
しかし、これは決して見逃す人が悪いわけではありません。
最近は特に「一生懸命、仕事をするビジネスマン」が突然病気になるケースが
増えてきましたが、それは今の社会では「ネガティブサインに気づく余裕」
が持てないからだと思います。限られた人員のなか、
これまで以上に短い時間で仕事の成果を求められるようになっています。
そんな状態で、身体のサインに気づくことなど、なかなかできません。
気づいてもそこに気を遣っている時間すらありませんから、
つい放置してしまうのです。
元気な人が病気になる原因は、ネガティブサインを見逃すだけではありません。
じつはそれ以上に大きな問題となっているのは、私たちの生活習慣が、
どんどん身体の機能を低下させる生活習慣になっているという事実です。
疲れたときほど「逆のこと」をするといい
現代人の健康を妨げている最大の要因は、「○○しすぎる」という
かたよった生活スタイルそのものにあるのではないでしょうか。
何かひとつのことに熱中する人は、それと逆のことを「しなさすぎる」のです。
「働きすぎ」の人はもっと休まなくてはいけません。
逆に休んでばかりの人は働いたり動いたりしなくてはなりません。
これは健康法でも同じです。
「○○を食べれば健康になれる!」
「○○をマッサージすれば元気になる!」
「○○体操をすれば長生きできる!」
おそらく、みなさんのなかにもこういった健康法を試したことがある方は
たくさんいるのではないでしょうか。しかしこれらの多くは、
「対症法」でしかありません。ですから、これを「頑張りすぎ」ると、
やはりバランスが崩れてしまいます。なかにはその対症法をやりすぎて、
逆に健康被害を起こしてしまうケースさえあります。
これまでの私たちには自然とできていたはずのことですが、
今では多くの人がどちらか一方にかたよってしまい、
その結果、「身体のバランス」が崩れてしまっているのです。
それが、本来であれば正常に働くはずのさまざまな機能を低下させ、
風邪や病気、そして不健康を招くのです。
「最適なバランス=中庸」が肝心
ものすごく当たり前で、平凡なことを言っているかのように聞こえるかもしれません。
「中庸」というと、まるでいちばん無難な真ん中のところにいる平均的でおもしろく
ない人のように感じてしまうからです。
しかし、たとえば内臓であれば一か所でも悪くなれば、
その臓器の機能を補うためにほかの臓器にも負担がかかり、
内臓全体の機能が低下してしまいます。この例からもわかるように、
私たちの身体は心臓なら心臓、肺なら肺、肝臓なら肝臓が独立して機能している
わけではありません。血液が全身をめぐって健康を維持しているように、
全体が相互に関係し合って成り立っているのです。
本来「最高の健康状態」を維持するように身体の機能はバランスを保っています。
その貴重な「財産」を、私たちはふだんの生活で無理をしたり、
ちょっとまちがったことをしたりすることで、失いつつあるのです。
しかし、私たちの身体のすごいところは、機能が低下したならば、
その機能が再び低下しないように元に戻してあげることができる、
という点にあります。さらに、正常な状態に戻したあとも、
その機能を「強化」することができる、という点にあります。
つまり、いつでも私たちは弱った身体を元気にし、
ふつうの人以上に健康にすることができるということです。
働きマンよ、休め
「働きすぎたら休む。」
「頑張りすぎたら肩の力を抜く。」
ごくごく単純なことですが、まずは一方にかたよっていると感じたら、
必ず「逆のこと」をしてバランスをとることからはじめてほしいと思います。
それを意識することができれば、忙しい人でも頑張りすぎる人でも、
必ず今よりもずっと健康な身体を手に入れることができるのです。
「免疫力をあなどるな! 免疫力を高める18の方法とは?」
だそうです。
ひかぬよう十分に気をつけたいですね。最近は一生懸命仕事をする
「優秀な働きマン」が突然病気になるケースが増えています。
「あの人は身体が細くて、いかにも弱そうだ」
そんな言葉を耳にすることがあります。
しかし、健康かどうかは、「見た目」の問題ではないことがわかりました。
身体の細い人が必ずしも病気になるわけではありませんし、
タフそうな優秀な働きマンであっても病気にならないわけではありません。
免疫力研究の第一人者・矢雄一郎さんの「免疫力をあなどるな!」より、
健康と「見た目」が無関係な理由を紹介します。
なぜ優秀な働きマンほど風邪を引くのか?
風邪を引く人も病気になる人も、基本的には同じです。
ひと言でいうならそれは「身体が弱い人」です。
ただし、それは決して「見た目」の問題ではありません。
たとえば「あの人は細くてやせているから身体が心配」などという言葉を耳に
しますが、そういう見た目の人が必ずしも病気になるわけではありませんし、
一方で、筋骨隆々の人や元気よく働いている人が、
突然病気になることもめずらしくはありません。
むしろ、「優秀な働きマン」ほど病気になる可能性があります。
風邪や病気になる前兆として、一般的に「ネガティブサイン」が表れます。
これは言い方を変えると、身体の正常な機能が低下している、
ということでもあります。
じつは、私たちの不調は「身体が弱くなったとき」に起こるのではなく、
より正確に言うならば「身体の機能が低下したとき」に起こるのです。
身体に本来備わっている機能を活用できるかどうか、
それが健康になれるかどうかのポイントですが、
私たちはそもそもその機能があることを普段意識しておらず、
また低下していてもそのサインに気づきません。
そのサインにちゃんと気づきさえすれば、本来病気になることはないような症状でも、
見逃してしまうと病気になってしまう。そして実際、
多くの人がつい見逃してしまうのです。
しかし、これは決して見逃す人が悪いわけではありません。
最近は特に「一生懸命、仕事をするビジネスマン」が突然病気になるケースが
増えてきましたが、それは今の社会では「ネガティブサインに気づく余裕」
が持てないからだと思います。限られた人員のなか、
これまで以上に短い時間で仕事の成果を求められるようになっています。
そんな状態で、身体のサインに気づくことなど、なかなかできません。
気づいてもそこに気を遣っている時間すらありませんから、
つい放置してしまうのです。
元気な人が病気になる原因は、ネガティブサインを見逃すだけではありません。
じつはそれ以上に大きな問題となっているのは、私たちの生活習慣が、
どんどん身体の機能を低下させる生活習慣になっているという事実です。
疲れたときほど「逆のこと」をするといい
現代人の健康を妨げている最大の要因は、「○○しすぎる」という
かたよった生活スタイルそのものにあるのではないでしょうか。
何かひとつのことに熱中する人は、それと逆のことを「しなさすぎる」のです。
「働きすぎ」の人はもっと休まなくてはいけません。
逆に休んでばかりの人は働いたり動いたりしなくてはなりません。
これは健康法でも同じです。
「○○を食べれば健康になれる!」
「○○をマッサージすれば元気になる!」
「○○体操をすれば長生きできる!」
おそらく、みなさんのなかにもこういった健康法を試したことがある方は
たくさんいるのではないでしょうか。しかしこれらの多くは、
「対症法」でしかありません。ですから、これを「頑張りすぎ」ると、
やはりバランスが崩れてしまいます。なかにはその対症法をやりすぎて、
逆に健康被害を起こしてしまうケースさえあります。
これまでの私たちには自然とできていたはずのことですが、
今では多くの人がどちらか一方にかたよってしまい、
その結果、「身体のバランス」が崩れてしまっているのです。
それが、本来であれば正常に働くはずのさまざまな機能を低下させ、
風邪や病気、そして不健康を招くのです。
「最適なバランス=中庸」が肝心
ものすごく当たり前で、平凡なことを言っているかのように聞こえるかもしれません。
「中庸」というと、まるでいちばん無難な真ん中のところにいる平均的でおもしろく
ない人のように感じてしまうからです。
しかし、たとえば内臓であれば一か所でも悪くなれば、
その臓器の機能を補うためにほかの臓器にも負担がかかり、
内臓全体の機能が低下してしまいます。この例からもわかるように、
私たちの身体は心臓なら心臓、肺なら肺、肝臓なら肝臓が独立して機能している
わけではありません。血液が全身をめぐって健康を維持しているように、
全体が相互に関係し合って成り立っているのです。
本来「最高の健康状態」を維持するように身体の機能はバランスを保っています。
その貴重な「財産」を、私たちはふだんの生活で無理をしたり、
ちょっとまちがったことをしたりすることで、失いつつあるのです。
しかし、私たちの身体のすごいところは、機能が低下したならば、
その機能が再び低下しないように元に戻してあげることができる、
という点にあります。さらに、正常な状態に戻したあとも、
その機能を「強化」することができる、という点にあります。
つまり、いつでも私たちは弱った身体を元気にし、
ふつうの人以上に健康にすることができるということです。
働きマンよ、休め
「働きすぎたら休む。」
「頑張りすぎたら肩の力を抜く。」
ごくごく単純なことですが、まずは一方にかたよっていると感じたら、
必ず「逆のこと」をしてバランスをとることからはじめてほしいと思います。
それを意識することができれば、忙しい人でも頑張りすぎる人でも、
必ず今よりもずっと健康な身体を手に入れることができるのです。
「免疫力をあなどるな! 免疫力を高める18の方法とは?」
だそうです。