智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

かえるの歌

2011年03月02日 | 甥っ子の成長を見守る
先週の金曜日、春が来た、そんな暖かい日

甥っ子ヒロくん(5歳)と清澄庭園へお散歩に出掛けた。


我が夫君が、仕事で来ていることもあって、お弁当を届け、

保育園を早帰りさせて、甥っ子におじちゃんの仕事ぶりを見せよう!

(子供に、大人の一生懸命仕事している姿を見せることは、大切なことですね)


しばし、甥っ子と夫の頑張る姿を見守った後、

庭園を一周することにした。


池の鯉は、相変わらず、ビッグマウスだ。

鴨は、渡って去ったようで、数が減ってしまった。


飛び石を踏みながら、浅瀬を見やると、かえるが、、、

一匹、また一匹、おやっ、あっちにも、こっちにも、

ひきがえるが沢山!!!

仲良くペアになっているのや、これを邪魔しているのや、


甥っ子は、蛙の背中を押すと、グルグル鳴いてくれたのが嬉しくて、

あっちこっちで押し続けている、、、、


浅瀬の中に、ひも状のものが、これまた沢山渦巻いている、、、

蛙の卵だ!!!


そばで観察している人のお話では、

この時期、暖かい2,3日、冬眠から目覚めた蛙は交尾して卵を産んで、

また穴に戻って冬眠をして、夏、虫が沢山出てくる頃に、親蛙はまた出てくるそうだ。

それまで、卵はオタマジャクシになって、蛙に成長する、とのこと。


なるほど。


夜、夫にその話をすると、

蛙は動くものに反応して、捉えて食べるから、共食いを避けるために、そうしているんだなあ


なるほど、なるほど!


夫は子供のころ、かえるに爆竹を仕掛けたり、膨らませて風船遊びしたそうだが、

遊びの中から生態を観察していた、感心!


甥っ子は、その後の日曜日に、家族を引き連れて清澄庭園にまた出かけ、

家族に、蛙とおじちゃんのお仕事の様子を話したそうである。

図鑑で蛙は「アズマヒキガエル」だ、と調べて教えてくれた。

感心、感心!



冒頭の写真は、それから2週間後、卵がオタマジャクシに孵ったところ

君をのせて

2010年08月06日 | 甥っ子の成長を見守る
先日、ふとTVをつけたら、

久石譲さん指揮による「(天空の城ラピュタの)君をのせて」が、流れていた。

涙があふれた。

胸に閉じ込めた哀しみがあふれた。


このほど、姉が離婚する決意をした。もうすぐ5歳と2歳の男の子を連れて。

愛のない人たちの、心無い仕打ちに耐えた6年に、ピリオドをつけることにしたのだ。

私も全面的に姉や子供たちの力になる決意である。


実家で暮らし始めて4ヶ月たち、姉や子供たちの生活が落ち着き始めた頃、

甥っ子が、ぽつぽつ義姉による虐待や義母による悪意ある行いについて、語り始めた。

姉は、その内容に激怒し、嫁ぎ先を決して許さない、と私に話した。

そして、もっと早く離婚すべきであった、胸が痛む、と泣いていた。


私は、「大丈夫、まだ間に合う、大丈夫、」と姉と自らを慰めた。

でも、私も、つらすぎて、衝撃が大きすぎた。


私や姉は、敬愛する父と愛情深い母に育てられた。

愛の思い出は、父が亡くなった後も、消えない。


姉の嫁ぎ先の人々の問題は、甥っ子が生まれてから表面化した。

次男が生まれた頃には、修復できない状況に、妹の私からは見えた。

でも、姉は、「父親のいない子にしたくないから」と我慢した。

嫁ぎ先の義姉や義母は、嫁いびりだけでなく、

嫁憎しから、その子供たちにも意地悪を陰でしていた。

まさか、自分の孫や甥っ子に、虐待行為を実行するとは、姉はそこまでは疑えなかった


婚家で、子供の異変に気づき、4歳の子に聞いても、当時は語らず、黙っていたそうだ。

義姉や義母に問いただしても、体よく子供のせいにされた。

そして、実家の母との穏やかな日々が続き、安心したのか、甥っ子は話し始めた。


「君をのせて」の詩と旋律が、

生きることの哀しみを、思い起こした。

甥っ子の成長

2010年06月18日 | 甥っ子の成長を見守る


8月で5歳になる甥っ子は、ブロック遊びが好きである。

(私も好きなので取り合いになるし、容赦しない)

様々な表現ができるようになり、毎回、「見て見て」と皆に披露してくれる。

これは汽車で、動物が沢山乗車している。

煙突から煙がでている。

うまい!!ということで、写真撮影。


甥っ子は、数字にあいうえおにABCまで書けるようになった。

親は教えていない。保育園でお手紙遊びを教わり、文字に興味を持ち、遊びながら自力で学んだ。

絵手紙が送られてきたので、絵手紙で返信を送った

甥っ子が「今日は何月何日?」と聞くので、

新聞を持ってこさせて、日にちを知る方法を教えた。

水族館に行った後は、3歳の誕生プレゼントのおさかなのずかん(魚図鑑)を自ら開いて調べている

大哺乳類展に連れて行ったら、常設展示の恐竜の方に興味を示したので、

8月の5歳の誕生日は、きょうりゅうのずかん(恐竜図鑑)をプレゼントしよう。


甥っ子とは、動物園に行って、スケッチもしたい。

(絵心が育つといいな。)

絵本を読んでは、演劇ごっこもおもしろい。

(主人公と相手役を演じて遊ぶことで、他者の気持ちを知る人となれるように)

散歩して手をつないで、一緒に歌うのも楽しい。

(季節や風景にちなんで、歌う心を持った人に育って欲しい。)


こうした心があれば、人生は豊に、味わい深い。


太鼓教室

2009年12月05日 | 甥っ子の成長を見守る
甥っ子ヒロくんは、母子で、浅草の太鼓教室に通い始めた。

姉に誘われて、私も顔を出してみた。

姿勢がよく、元気な声のお姉さんが、先生。


4組の親子が生徒だが、半分はお父さんがバチを持って敲いている。

先生が、

「らっこ・らっこ・らっこ・らっこさん」

と声を掛けながら、敲く。

「かっかどん・かっかどん・かっかどっかどっかどん」

と段々、難しいリズムになる。

子供は、小学生以下のクラスで、4歳の甥っ子が最年少。

親の方が、無心に真剣に、日ごろのウサを晴らしている。


実に、楽しそうである。


終わったあと、

近所の「あんデス」という、おいしいパン屋さんで、各種のアンパンを購入。

大変おいしく、楽しみの一つである。

近隣は下町情緒が残り、トンカツ屋に洋食屋さん、親子丼屋・・・

これは、楽しみが、また増えた。


初めてのお泊り

2009年12月03日 | 甥っ子の成長を見守る
先週の土曜日、

いつものように、姉の4歳と1歳の甥っ子たちと遊んで、

夕方3時お別れしようとしたら、

4歳のヒロくんが、「ぼくもおじちゃんちにいくううう」

と叫んで、私の車へ突進。

すったもんだのあげく、連れて帰ることになった。

ヒロくんに約束させた。

「うんことおしっこは必ず、言うこと」「うん」

「おうち帰りたいよーって泣かない?」「泣かない」



帰り道、すっかり真っ暗になって到着。

夫は、既に帰宅して、ストーブで家を暖めていてくれた。

「おじちゃんは、まだお仕事だからね。事務所へ入っちゃだめよ」


そして、家の探索を二人でした。

我が家は、古くて大きい家で、しかも夜で、いかにも怖そう。

怖さを克服するには、家を知り尽くしてもらおう、

ということで、全ての部屋に明かりをつけて、探検してもらう。


夫が「仕事終わりーーー」と事務所から出てくると、

「わーーい」とここから大変。

お風呂から、二人の笑い声が、長いこと聞こえてくる。

20分ぐらいして、やっとでてきて、夫は、

「(ヒロにあわせて)ぬるすぎて、もう一度熱くして入る」


食の細い長男ヒロくんは、なかなか食べない。

夫と二人で、世話を焼くが、食べない・・・・

あきらめて、私はお風呂に、夫はヒロくんの寝かし付けに。

お風呂からでると、暗い部屋で、ヒロくんが

「おばちゃん、おなかすいた」

やっぱり、ということで、夜食を食べさせる。


10時には、寝付いたが、それからが大変。

時計のようにぐるぐる回り、蹴っ飛ばしまわるヒロ。

夫は、ふとん被せたり、足蹴りにされたり、寝れない。

2時に、私の方に、ヒロくんを寄せて、やっと夫も眠れた。

私も、部屋は暖かいし、もういいや、とあきらめて寝ることに。


翌朝、7時に、ヒロくん目覚めたが、

「ほら、おじちゃん、まだ眠っているでしょ。だから、ねんね、ねんね」

と寝かしつける。(私も寝足りない)

9時に、夫と私、薄目を開けて、さらに二人は寝たふりをする。

ヒロがガバッと起きて、「もう朝だ、もう眠れない、起きよう!」

「おじちゃん、どんぐりを拾おうよ」

今回の旅の目的は「どんぐり拾い」であった。




私が、朝食を用意している間に、

夫とヒロくんは、どんぐりで遊ぶ。

朝食のフレンチトーストもそこそこに食べて、再びお庭に出る。

みかんをもいで食べて、(今年の我が家のみかんは、本当に甘い)

裏の荒れ果てたピーマンを収穫して、

柚子もとって、、、、


私は、その間、家事を済ませ、庭の草むしりを始めると、一緒にむしる。

春に収穫したムスカリとシラーの種を植える。

ヒロくんは、紫式部の種を取って、種まきを試みる。


デン、デン、デン、、、とお囃子太鼓のような音が聞こえるので、

振り向くと、夫が、ヒロくんを「ねこ」に乗せて、庭を練り歩いている。

ヒロは、拾った枝をバチにして、ねこ(一輪荷車)を敲いて、すっかりお神輿気分。

昔「ダイゴロウとチャン」とかいうドラマの光景を思い出し、笑いが止まらない。


すっかりご満悦の頃、

「そろそろ、お昼は長崎ちゃんぽんを食べて、おうちに帰ろう」

ということになった。

もちろん、素直に帰る、とは言わない。

ちゃんぽんを驚くほど食べて、ソフトクリームも寒くなるまで食べて、

おうちに帰りました。


夫いわく、「子供は、たまに、がいいなあ」