智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

赤道直下を旅する

2015年06月30日 | 美味探求
新茶を求めて日本列島を北上した私は、

次は、コーヒーを求めて

赤道直下の産地を巡って、地球一周を企てております。


もちろん、味覚の旅。


お茶は、福岡県の八女茶をベースに、各地のお茶を「浮気買い」していますが、

コーヒーは、ハワイアン・コナを基点に、世界各地の山々を味わいます。


最近、地元でオーダー焙煎のお店を見つけました。

生豆を客の好みに合わせて焙煎してくれます。

こだわりのお店に触発されて、私も様々な味と出会う楽しみが、一つ増えました。


毎朝、お茶で目覚め、

毎昼、珈琲で休憩

ほっと一息つきます~

新茶前線は北上する

2015年06月25日 | 美味探求
桜前線が北上して、我が家に春が訪れるのを楽しみにされる方は多いと思います。

さて、私、今年は、もう一つの前線も、楽しみました。

それは・・・・新茶・・・・

茶の木の新芽も、桜と同様に、南から北へ上がっていきます。


我が家の朝の「お目覚」の一服は、お茶で始まります。

鹿児島の知覧茶から始まって、福岡の八女茶、京都の宇治茶、静岡、そして最後に、地元埼玉県の狭山茶。

利き酒ならぬ利き茶で、日本各地を旅した気分です。

数年前、知覧の後岳のお茶所を旅しましたので、お茶畑の風景も懐かしく想いだされます。


ところで、新茶は旬を楽しむもので、お茶の味わいとしては淡泊ですが、しかし、刺激は強いのです。

お茶屋さんによりますと、新筍、蕗の塔など春の旬のものは、「えぐみ」などを楽しむものも多い、とのこと。

お茶の味の濃さを求めるご仁には、新茶の後の茶葉を勧めるそうです。

新茶を一巡した私、その後のスタンダードなお茶を確認したくなり、また南から北へもう一周することにしました。







勿忘草を忘れたい!

2015年06月13日 | 庭、四季の花
数年前、「勿忘草の種」を何かの「おまけ」で貰い、庭に蒔きました。

翌春、ブルーの勿忘草を十分に堪能しました。


・・・季節は繰り返し、今年の春もそうですが、

庭の至る所で、勿忘草が生え、もはや、その繁茂の仕方は、雑草。


「タダ」のものほど、怖いものはない、とは申しますが、

無料になるものは、大量に生産される、ありふれたもの・・・・

タダの種は、こぼれ種で繁茂するほど繁殖力旺盛なのです。


皆さん、おまけで貰った様な植物の種を、庭土に植えるものではありません。

抜いても、抜いても、あちらこちらから生えてくる。


勿忘草を、私は忘れたい!!!!

それなのに、忘れさせてくれません。

だから、勿忘草 なのでした・・・・


書と庭は通じる

2015年06月02日 | 書道、絵を描く
書を再開して、気が付いたことです。

書と作庭は相通じる、ということです。


漢字は、左と右、上と下のバランス、水平、垂直の角度、微妙に変えるだけで、表情が変わります。

庭では、石は字の楷書と似て、構成要素の変更はできませんが、

向き、角度、地上での見せ方、他の石とのバランス、間の取り方で、石の表情が出てきます。

庭木もしかり。


書では、紙という空間の中で、黒の墨と、余白の白のバランスも大切ですが、

庭も、土地という限られた場の中で、庭木、石、草、水のバランスが重要です。


私は子供の頃、そして中学高校で書道を習い続けましたが、

お手本を眺めながら、「どうして綺麗なのか?」と先生の字を分析をして、

先生の真似に終わらず、自分にとっての理想の美を追及する、そんなところがありました。


近所の深川図書館で本を借り、清澄庭園でおやつのお団子を食べながら、

「よきかな、よきかな」と眺めるのが好きな子供でもありました。


大学で法律を学び、その延長線上にある就職をして、肌に合わない、どこかしっくりこない思いを抱えて20代を走りぬき、

その間、趣味の旅行で、日本各地や海外を訪れる時は、建築物と名庭は欠かさずに、見て回りました。

そして、30代、造園業に飛び込み、ようやく、自分を発揮できる場を見つけることができました。


40代に家を建てるに際し、建築という空間美の世界に触れ、

そこでも問われるのは、水平や垂直、斜の角度、左右バランス、間の取り方・・・

空間へのセンス、美意識は、書道と相通じることに気が付きます。

雪舟など、古来優れた作庭家は、優れた絵と書も残しています。


作庭や建築の機会を得ることは、そう、あることではありません。

しかし、センスを鈍らせない為にも、書に打ち込むことは大事、と思うこの頃です。