書名 PC遠隔操作事件
著者 神保 哲生
発行所 光文社
発行年 2017年5月20日
頁数 558頁
価格 2,400円+税
世の中を騒がせたいんじゃない。
自分が注目されたいだけなんだ。
「新しい愉快犯」が生まれる背景に迫る第一歩が本書だ。――宮台真司(社会学者)
ええっ! こんなに深い事件だったのか。――金平茂紀(TBSテレビ系「報道特集」メインキャスター)
◎衝撃の結末から3年。今はじめて明らかにされる真相とは?
事件の取材を重ねるうちに、この事件にはもう一つ重要なテーマが潜んでいることを痛感するようになった。
それはこの事件の犯人であり、すべての騒動の原因を作った片山祐輔という青年が、
なぜこのような事件を起こす必要があったのかという疑問に、何らかの形で答えることだった。
仕事もプライベートも充実した、一見リア充に見える青年が、
なぜ一文の得にもならないこのような事件を引き起こさなければならなかったのか。
コンピュータ・セキュリティや刑事司法の問題も重要だが、
この事件の「なぜ」に踏み込むことのないままこの事件を総括することはできないと、
取材を重ねるうちに筆者は痛感するようになった。