書名 在所の桜
著者 水上 勉
発行社 立風書房
発行年 1991年3月20日
頁 232
価格 2,600円 + 税
山里に孤高に生きる老桜たちの声を聴き、桜守たちの心を描く。樹の声、花守の心、珠玉の桜随想集。
目次
村の桜
等持院の桜
丹波周山
忘れられた巨桜
奥美濃
円山公園枝垂桜
雪の中の桜
神代桜
うちの太白
荘川桜
桜演習林
ぜんまい桜
桜街道
三隅の桜
老桜のこと
京の桜、一つ二つ
奇妙な桜
八重桜の話
今年の桜
在所の桜
水上村の桜
汝が桜
・木を□で囲むと書いて「困る」と読む。
・「花を観ることは、花にも都合がありますし
身体の方にも都合がありますことで
なかなか、どっちも都合よくいって、
花にめぐりあえることはありませんね」
・「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」
・心に残ればしめたものだ。この一本の桜であなただけの古都となる。
・桜は何も語らない。ただ、黙って、己を支えてくれた人の手の温もりについても語らない。
・佐野藤右衛門 著 「桜花抄」