3月10日(月) 晴れ
トンサンは工業高校に入った。受験はこの高校しか受けなかった。私立高校のすべり止めは受けなかった。
もし落ちたら働くつもりだった。たいていの中学生は進学したのだけれど、トンサン家は貧乏だったので、中卒で働いてもいいと思っていた。
そのため、中学校で連れて行ってくれた近くの工場に、数人の仲間と見学に行った。
ここは電子科1年2組、担任の先生は大山で先導師旅館をやっている家だった。
トンサンは冬休みの間その旅館でアルバイトをした。
旅館の内外の掃除や、お正月に向けて「御神供(ごじんく)」を包んだりした。
トンサンの入った高校は3年生にならないと髪を伸ばせない。みんな五分刈りだった。
高校の帽子をかぶり、中学生の時作ったトランジスタラジオを手に持って。
トンサンは1年生と3年生の時は剣道部に入った。
高校の遠足。
これは修学旅行。
高校生の時、家族で洒水(しゃすい)の滝を見に行った。
高校は工業高校で男子生徒しかいなかったのだが、群馬の女子中学生と文通したり、男女4人で回し日記をしたりしていた。
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