永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
業者贔屓の発言も大目に見てください。

外野は気楽でいいな。

2015-10-22 | 個人投資

日経平均は短い上昇が一回終わり、75日線で反発されそうなセオリーどおりのチャートになってきました。 見た目的には空売りしてもいい感じですが、エクセルの空売りサインが出なかったので今日は見送りしました。

日経新聞などは、つい先日までは暴落だと大騒ぎしていたのに、19,000円を超えたら今度は日本郵政ねたでもっともらしく紙面を書いています。 結果を見てからの後付解釈は誰にでもできます。 明日、明後日どうなるか?正確に予想する事。 それが重要なのです。

未来予測が難しいといえば、マンション杭打ち偽装で叩かれている旭化成ホームズ。 天国からいきなり地獄ですね。 鬼怒川氾濫で一躍有名になった子会社のへーベル・ハウス株も一気に上昇して、一気に暴落です。 

ニュースでも言っているように、忙しすぎて工期に間に合わなかったからでしょう。

首都圏の民間建設業は相当前から人手が足りなかったようですが、その大きな原因のひとつが、公共事業における現場代理人の専業制にある事は誰も指摘しませんね。

公共事業を受注すると、必ず一現場に一人の現場代理人が拘束されます。 現場間の距離が1キロ以内&同一発注者などの超例外的な条件を満たさない限り、どんなに小さな工事でも、元受会社は技術者を一人その現場が終わるまで、しかも現場に常駐させなければなりません。 複数の現場を掛け持ちしている事がばれたら、指名停止の厳しいペナルティーが待っていますから、公共事業の業界では今常に技術者が足りない状況です。 しかも、工事金額の多寡に関係なく一現場専業ですから、小さい業者ほど技術者の人件費が経営を逼迫させ、粗悪工事の下地を作っています。

公共事業が技術者を囲い込むから、必然的に民間業界も技術者が不足、今回の手抜き工事につながったのだと思います。

技術者不足を解消する一番手っ取り早い方法は、何度もブログで書いたように、業者をどんどん合併させ、それに合わせて発注工事もどんどん規模を大型化して、数を少なくすればいいのです。 そうすれば専業でも何の問題もありません。

しかしどのマスコミも、建設業界の構造的要因には一切触れず、ただ表面的な素人の不安をあおる報道で騒いでいるだけです。 

本当に、外野は気楽でいいですね。

今日も読了ありがとうございました。

 

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