三日連続で休んでしまって申し訳ありませんでした。 ところで、毎日愛読いただいていた方には申し訳ありませんが、諸般の事情でブログ更新は、今度から週に一、二回程度にします。 ご寛恕ください。
今日は先日見た映画『神秘の法』と、日本人の宗教感について書きたい。
『ファイナル・ジャッジメント』に続く第二弾で、制作は宗教団体『幸福の科学』である。 どちらの映画も国名こそ架空だが、中国を悪の帝国と仮想 . . . 本文を読む
文系エリートの批判をずいぶんしてきたが、私は基本的に、文系エリート個人の資質よりも、現行の制度に問題があるという考えだ。 司法試験、公認会計士試験、国家一種試験(行政、法律職)合格者を何人も知っているが、個人的には尊敬できる好人物がほとんどである(多少高ピーではあるが)。
中でも、早稲田の法学部を首席卒業して裁判官になった中高校時代の同級生は、大人になって考えれば考えるほど立派な奴だった。 中高 . . . 本文を読む
事後にすら第三者検証の入る畏れのない密室で、絶対的弱者だけに権力をふるってきたから、公衆の面前で説明、議論する度胸すらない。 証拠もないから『言っていない。やっていない』とシラを切れば済む。 官庁発表は常に匿名報道、国会答弁は常に政治家の後ろにいる。 バックに百戦錬磨の弁護団がいる外資企業や、軍隊を持っている外国政府と喧嘩する覚悟など無くて当然だろう。 そして、税金で終身雇用され、国内でしか通用し . . . 本文を読む
そもそも、日本はあらゆる業界が良くも悪くも談合社会だった。 法曹界も例外ではない。
裁判はもちろん、裁判になる前から談合だから驚いた。 訴えられたとき、『なんで訴えられる前に相談に来ない』と顧問弁護士に怒られた。 『裁判になると色々仕事が増えるから、そうなる前に話を付けるのが弁護士同士の仕事なんだ』。 さらに、『訴えられた以上、必ず半分は盗られるものと覚悟した方がいい』。 『どうしてですか?』 . . . 本文を読む
社会全体の利益を考えれば、白黒決着の判決より、和解の方が望ましいのは間違いない。 裁判官だけでなく、原・被告両方の弁護士たちも時間と労力を省ける。 さらに、原告が勝っても、被告の富が原告に移動するだけで、社会全体としての富の合計は全く変わらないからだ。
アメリカの裁判が非常に面白いのは、1億、10億ドルのガチンコ勝負をやりながら、一方で日本よりも和解率が高いことである。 下級審における和解率は . . . 本文を読む
『談合(カルテル)ブレーンストーミング(その5)』、『日本の現行政府当局こそ、いじめっ子の典型だ(その3)!』で書いたように、日本の公正取引委員会は、欧米企業をただの一社も取り締まっていない。 いじめているのはすべて日本企業だけだが、先日、大学院時代の恩師にあって、もっと具体的な話を聞くことができた。
私を取り調べた調査官は、「若手は外国企業も取り締まろうと言っているが、幹部たちが『そんなことを . . . 本文を読む
昨日のブログには、『お前こそ、アクセス数が増えるブログを書け』と突込みが来そうですが、とりあえず、無料ということで勘弁ください。 今日もう一日新聞ネタでいきます。
数日前だったが、アメリカ自動車技術者協会が、ヨーロッパの自動車メーカーが推進する『コンボ』と呼ばれる電気自動車(EV)の充電規格を採用すると発表した。 日本は『チャデモ』と呼ばれる規格で国際標準化をめざしているが、EV規格でもガラパゴ . . . 本文を読む
『数量化』シリーズを書き始めてから、日々アクセス数が減っていきます。 思考回路フル回転で書いているテーマだから、かなりショックですね。 だからというわけでもありませんが、今日は『数量化』小休止して、『組織論』をやります。
新聞大会(日本新聞協会主催)が16日、青森市で開催されたのだが、採択した大会決議を読んでびっくりしてしまった。 『新聞を含む知識への課税強化は民主主義の維持・発展を損なうもので . . . 本文を読む
昨日は申し訳ありませんでした。
さて、構造物自身が動かなければ、加速度の計算は不要である。 地震力を除けば構造物にかかる力は自重しかない。 自重でつぶれないよう材料を積み上げていくだけでよい。 だから、建築土木分野の技術は、古代においてほぼ完成されてしまったのだ。 ところが、機械は各部位が様々に可変稼動する。 部材間の応力計算を正確にしなければ、バラバラに壊れてしまう。
力の計算が必要なのは、 . . . 本文を読む
加速度を計算できれば、動く物体の力を計算できる。 逆にいえば、加速度の計算ができなければ、動く物体の力を正確に推計することは不可能である。
ヨーロッパの建築技術が、古代ローマを追い越すのは、19世紀に入ってからだといわれている。 なぜか? 建築や土木は、構造物自体は動かない。
今日はちょっと風邪気味なのでここまでにします。 おやすみなさい。 . . . 本文を読む
なぜ、変化率を計算する微分法が重要なのか。 それは、自然の力をきめ細かく測定計算し、機械的にコントロールすることを可能にしたからである。
18世紀以降、産業革命を支えた技術は、機械工学と熱力学である。 機械工学はその名の通り機械を生み、熱力学はそれを動かす動力を提供した。 この二つの組み合わせによって、人力や家畜に負っていた17世紀までとは、比較を絶する生産力を人類は手にすることになった。
紡 . . . 本文を読む
もちろん、古代エジプト、古代中華の時代から数字は存在したし、四則計算の原理もあった。 だから、ピラミッドも、万里の長城も、その後の古代ローマ帝国のみごとな建築や都市も建設できたのだが、ただしそれは、今でいう算数のレベルにすぎなかった。 しかし近代は、それとは決定的に異なる発明をした。 微積分学である。
微積分がなければ、間違いなく現代の科学技術は存在しなかった。 今でも我々は、中世とほとんど変わ . . . 本文を読む
数量化とは、自然や社会の諸現象を数字と数学(微積分学)によって説明することである。
数量化は、『大きい、小さい』、『より大きい、より小さい』など、主観的、定性的な表現に依存していた研究手法を、客観的、定量的にあらわすことを可能にした(定性、定量は『超入門経済学(その8);コメントへの返答』を参照)。 近代の科学技術は一気に進歩し、100年前には夢にもなかった様々な文明の利器を生み出した。 我々 . . . 本文を読む
国家単位でみれば、世界は非成功の国だらけだ(非成功は『小成功までなら『感謝』は不要だ!』を参照)。 大成功した日本に対する嫉妬、憎しみ、反発などのマイナスエネルギーは、日本人の想像を絶している。 国内常識で行動しても、たかられるだけだ、ということを自覚しなければならない。 否、たかられるだけならまだいい。 日本から貰ったODA資金で、中国はアフリカに反日国家を育成している。 古代ローマの哲人セネカ . . . 本文を読む
ギリシャ、スペイン、中国を見てもわかるだろう。 政府当局の対応が気に入らなければ、すぐに火炎瓶を投げ、街に火を放ち、車をひっくり返す。 ストライキで電車もバスも動かない。 街はゴミであふれかえるが、日本以外では特段珍くもない。
デフレが20年、年間3万人超の自殺が14年続く失策をやりながら、暴動は起きない、電車は一分も遅れない方が異常かもしれない。 ちょっと大人しすぎるんじゃない。 国家を代表 . . . 本文を読む