今日は初出のカテゴリー『中成功までの哲学』です。
45歳を過ぎ、人生とは何か?成功とは何か?時々、自問するようになった。 世にあふれる『成功哲学』の類も100冊以上は読んだが、エッセンスにかかわる部分はきわめてシンプルなもので、ほとんど共通している。 だが、いくつか納得できないところがある。
ひとつは、余りに綺麗ごとにすぎる。 今までの人生経験からも、『綺麗事だけでは生きていけない』ことは . . . 本文を読む
今日もう一回だけ、超入門やります。
昔は名目GDPが見出しに、実質は説明書きのように小さく新聞に載っていたものだ。 ところが最近は、実質が見出しで、名目は付けたし扱いである。 一流大学の教授たちが、『実質では円高になっていない』、『実質ではデフレとはいえない』、『名目はマイナスでも、実質ではプラス成長している』と、実質を強調するからだろう。
『実質』は英語の『real』の訳だ。 realは『真 . . . 本文を読む
実質為替レートの計算で重要なのは、インフレ率の分数計算である。 分数の値は、分子(外国)が大きくなるか、分母(日本)が小さくなった時に増大する。 だから、アメリカは超金融緩和で物価上昇、デフレで日本は下落している今、実質ベースで円高にならないのは当たり前の話しである。 むしろ、実質で円高になっていないことこそ、日本がデフレに陥っている証拠であり、デフレの早期解消を経済学者はコメントするべきなのだ。 . . . 本文を読む
実質為替レートは、以下の計算式で求める。 名目為替レートは為替市場で日々、秒単位で決まっている。 外国・自国の物価指数は統計データから得られる。 これらを入力して計算する。 つまり、実質だけが計算上で求められる現実には存在しない数値である。
以下の数値で事例を検証してみる。 2000年をスタート年として、10年の間に日本はデフレ率100%で物価は半分になる。 一方、アメリ . . . 本文を読む
今日含めてあと3回だけ超入門やります。 その前に、昨日の『株価が上がっても~(その10)』の訂正。 『世界の貿易額合計は約30兆円』ではなく、約30兆ドルでした。 ごめんなさい。
以前『談合ブレスト(その17)』で書いたように、GDPや為替レートには、名目と実質の二つがある。 名目はインフレ率を調整しない数値、調整したものが実質だった。 この説明だけを読むと、実質の方が真実に近いような感じがする . . . 本文を読む
先進国ではおカネがスムーズに、かつ末端まで循環しなくなっている。 製造業から金融業への産業シフト、高度消費社会の消費行動、高度工業化社会の耐久財の出現。 さらに、生産工場の海外移転は、海外へ雇用とおカネを流出させているからだ。 だが、これらは従犯にすぎない。
1986年、サッチャー改革から始まった金融ビッグ・バン。 これが主犯である。 金融ビッグ・バンで、おカネでおカネを買う貨々交換が完全自由に . . . 本文を読む
『不況と恐慌は程度の違いにすぎない』という説もある。 しかし、根本的な違いを指摘する経済学者もいる。
工業化社会以前の不況は、主に供給不足が原因であった。 当時の主たる供給源は第一次産業、食糧生産である。 天候不順などによる不作が農漁村の収入を激減させ、それが社会全体に波及、不況が発生した。
ところが、産業革命以降、農林漁業などの機械化が進み、第一次産業の供給能力は飛躍的に向上した。 さら . . . 本文を読む
経済学には、上・中・下級財という分類とは別に、消費財、耐久財という分け方がある。 消費財の特徴は、一回の使用で消費されてなくなってしまうこと。 食糧品がもっとも代表的だ。 耐久財は、何度も繰り返し使えるモノで、現代社会では大概の製品がそうである。 ただし、衣料品などは機械系に比べて使用できる期間が短いので、耐久消費財という言い方をする。 分け方としてはこちらも、消費財、耐久消費財、耐久財という三分 . . . 本文を読む
弟の親友に、大企業令嬢と結婚した逆玉君がいる。 非上場企業(つまり一族支配)だからすごい。 彼の額面月収は500万円、手取り300万円(ただし、銀座ホステスとの浮気がばれてから、額面はそのまま、手取りだけが30万円になったようだが)、スーツも車も、もちろんすべて上級財で、残念ながら日本製は少ない。 数年前、6,000万円のロールス・ロイスを買うとか買わないとか言っていた。
だが、ヨーロッパ車を買 . . . 本文を読む
経済学ではモノ・サービスを、上級財、中級財、下級財の三種類に分類する考え方がある。 上級財は『所得が増えると、消費量も増える財』、中級財は『所得が増えても、消費量は変化しない財』、下級財は『所得が増えると、消費量が逆に減少する財』のことをいう。
食事を例にとるなら、高級日本料理やフランス料理が上級財、下級財はインスタントラーメンや回転寿司あたりかな。 中級財は微妙だが、普通のラーメン屋さんや定食 . . . 本文を読む
収入時に格差があっても、消費時におカネが広く分配されれば、所得の偏りはある程度修正される。 巨額な報酬でバンバン買いものしてくれれば、それは売る側の収入増になる。 そして、この連鎖がつながると、社会全体に広くおカネが分散していき、結果として多くの人たちの収入を増やす。
ところが、高度消費社会では、うまく連鎖の輪がつながっていかない。 金持ちはもちろん、普通の人たちでも、量より質を重視するようにな . . . 本文を読む
3日ぶりの超入門ですが、その前に昨日のコメントに返答を。
おっしゃるとおりですね。 共産主義者もグローバル・スタンダードかぶれの自由主義者も、共に国家や民族、さらに宗教、文化といった価値観を否定(あるいは非常に軽視)します。 その点で中共とグローバル・スタンダードかぶれの経団連、反日左翼の三者は親和性が高いのだと思います。
金融業の分業の狭さは、業界内部でも突出している。 G . . . 本文を読む
今日もう一回だけ、超入門休みます。
尖閣国有化に対する反日暴動にもあきれたが、なんであれがデモなんだ。 日本のマスコミはどこまで中国にお上手すれば気が済むのかね。
しかし、『反日左翼政権』と罵倒されていた割には、今回の動きは速かった。 東京都との関係にも裏があるが、野田政権の迅速さにも裏がある。 当選一回や万年野党の議員が多い民主党には、中国の姦計(美人局や買収など)に引っ掛かっている者が . . . 本文を読む
今日は超入門を一回休んで、敬老の日廃止を提案します。
勤労世代だけでも約10兆円、生まれていない世代への借金も含めると20兆円近い所得を毎年、移転されている人たちを敬う必要はまったくない。 医療関係者の所得になっている部分もかなりあるが、敬意まで払えというのは、虫がよすぎる。 とくに、80歳未満の高齢者たちは、国防の義務も負担せず、自分たちの親世代を戦争犯罪者呼ばわりしてきた。 それだけではない . . . 本文を読む
貨幣経済では片方だけモノを売るが、物々交換経済では双方がモノを提供する。 A商人はモノAを、B商人はモノBを交換しようとする時、A商人がモノBを気に入っても、B商人がモノAを気に入らなければ、交換は成立しない。 しかし、A商人が貨幣で支払いできれば、B商人の好みに関係なく、売買が成立する。 このように、物々交換経済においては、両商人の購買動機が一致する『欲望の二重の一致』がなければ、取引は成立しな . . . 本文を読む