震災復旧舗装工事で談合か=高速と国道、13社強制調査―独禁法違反容疑・公取委
久しぶりに談合ネタです。
談合はいろいろ書いたから、いまさら繰り返さないけど、『 買手独占 』が問題なのですね。
世間では、国鉄や電電公社の競争政策(民営化)が成功したから、公共事業も競争原理を働かせれば良くなると単純に考えているけど、前者と後者には根本的な違いがあります。 それが『買手独占』です。
これを語らず . . . 本文を読む
今日も見送りです。 デイトレ派も、昨日・今日は厳しかったでしょう。 トレードはとくに書く事もないので、久しぶりに業界の話題に触れたいと思います。 ブログ村に参加したら、ジャンルは『その他』を選んだのに、強制的に建設業にされてしまいましたので・・・・。
非業界人のために少し説明すると、CPDSというのは、土木建築の技術者が定期的に受ける講習の事です。 公共事業入札のとき、入札が少し有利になるのです . . . 本文を読む
1972年の変動相場制移行から、ケインズ政策の力は著しく減殺されました。
ケインズ政策が威力を発揮するには、固定相場制、かつ国境を超えるのはモノの輸出入だけ。 これが条件です つまり、現行の変動相場制、かつお金や労働力が国境を越える体制は前提になっていません。
公共事業で景気をよくしても、変動相場制では為替が高くなり、景気の足を引っ張ります。 1970年以降、日本の財政赤字が急激に悪化した主因 . . . 本文を読む
建設業の人手不足対策で外国人受け入れ拡大を検討
言葉は悪いが、本当にこいつらバカばっかりだな。 人材不足の原因を作った張本人たちが、何を言ってるんだ。
買手独占という特殊な市場に、談合根絶の競争原理を導入したこと。 これだけが原因だ。
今すぐ独占禁止法を改正して、新談合を合法化しなければ、10年後の日本は大変なことになるぞ。
外国人の低賃金に引きずられて日本人の賃金も安くなる。 さらに、彼 . . . 本文を読む
昨日、日本経済新聞の一面に、建設業の高齢化が取り上げられていた(http://www.nikkei.com/paper/morning/?b=20131010&d=0)。 ようやく一般紙でも提起されるようになったが、問題の根本を基本的にわかっていない。 国交省の『若手採用企業を入札で優遇する』という政策を紹介しているだけだった。
ほとんどの問題は、『買手独占という独占市場に、競争入札及び談合根絶 . . . 本文を読む
昨日、NHKニュースで、未消化になっている震災復興予算と計画の遅延を特集していた。 原因は、建設資材、技術者、職人不足である。 しかし、こんなことは震災前からわかっていた。 ピーク時から半分以下まで予算を減らされ、多くの建設関連の識者・関係者が警鐘を鳴らしていたが、マスコミは一切取り上げず、『コンクリートから人へ』のスローガンで民主党は政権をとった。
なぜインフラの供給力が不足してしまったのか、 . . . 本文を読む
『予定価格は、予算策定のための見積もりのようなもので、厳密な工事価格を計算したものではない』。 『だから、競争入札は必要である』。 『予定価格以下だから税金泥棒にはあたらない』という言い分に対して、談合批判派の人(とくに公共入札に詳しい専門家)たちの反論である。
しかし、前々回(その12)で書いたように、予定価格は一円でもそれを上回ると落札できない、絶対的上限価格になっている。 これほど厳格な価 . . . 本文を読む
『業者は予定価格以下で落札をしているだけで、予定価格を不当に吊り上げるようなことはできない。だから、税金泥棒という非難はおかしい』。 業者の言い分である。
予定価格は、当該工事の標準的な金額として、発注者が定める。 業者が強調するのは、標準的な価格であって、無駄な経費を含んだ水増し経費ではないということ。 確かにそのとおりである。
ただ、実際には、民間の土建工事よりも公共工事の方が儲けが多か . . . 本文を読む
日本の公共入札には、重大な矛盾が存在する。 そのひとつは、発注者が価格設定を行いながら、同時に競争入札をしていることだ。
会計法が競争入札を強制しているのは、発注者は工事価格を正確に計算出来ないという前提があるから。 ところが同時に、発注者の決めた予定価格が、長らく絶対的な定価と看做されてきた。 一円上回っても落札できない、絶対的上限価格だった。
計算できるのか出来ないのか、はっきりしてほしい . . . 本文を読む
技術を金額換算する客観的方法など、存在するはずがない。 出来ないから競争入札をやっているのだろう。 ところが、評価するのは発注者だけの密室、しかも、提出書などは企業機密などの理由で非公表にされている。
指名入札以上に、一部業者だけを特別扱いすることが可能になってしまった。
昨日の例でいけば、A社の技術提案書は150万円と評価され、提示価格は850万円だった。 入札金額は700万円となる。 一 . . . 本文を読む
京セラの稲盛会長が言われるように、人間は性善、性悪どちらでもない。 性弱である。 善が発現する環境であれば性善説の面が顕われ、逆の時には、性悪説の部分が出てしまう、弱い生き物である。 だから、悪が引っ込み、善が出るような制度、ルールを経営者は作らなければならない。
ところが、今の建設業界は、悪を使い、善をひっこめた方が、儲けやすい制度になっている。 まさに、正直者が馬鹿を見る。
数日前から、二 . . . 本文を読む
優勝劣敗は、ルールが決める。 最近下火になった総合格闘技の試合が、証明してくれた。
私も小学生の時から空手(メイン)と柔道(サブ)をやっていたから、どの格闘技が最強か、ずっと興味があった。 総合格闘技がメジャーになる前は、空手、プロレス、相撲などいろいろな意見があり、理由もそれぞれにあった。
一般的に、寝技系(柔道、レスリングなど)は、打撃系(空手、キックボクシング)より、弱いと目されてい . . . 本文を読む
競争は絶対に必要である。 『談合は必要だ』というのも、『競争は不要だ』という意味ではない。 無競争は必ず、企業も人間も堕落させる。
民業を一度もやらず、税金で生涯生活保障されている者たちが作った経済ルールを、金科玉条のごとく奉り、批判することすら許さないことがおかしい、と言っているのだ。 野球もサッカーもやったことのない者たちが、野球やサッカーのルールを作っている。 それが現在日本の経済法制 . . . 本文を読む
権力者の権力壟断は、良くも悪くも当たり前だ。 一番腹立たしいのは、マスコミが権力者の発表を鵜呑みにして自主調査による談合報道をほとんどやらず、権力者に加担して弱小業者を袋叩きにしてきたことだ。 そして、業者=悪(犯罪者)、発注者=善(被害者)という刷り込みを世間にしてしまった。
弊社が公正取引委員会の調査を受けたときも、業者の言い分は基本的に紙面に載らなかった。 もし載せるとしても、実名でなけれ . . . 本文を読む
発注者への気遣いは、とにかく細心の注意が必要だ。 へそ曲がりな役人にわずかでも粗相すれば、即、指名から外される。
『ある日突然仕事が来なくなり、5年以上も指名に入らない知り合いの会社があった』。 地質測量などをやるコンサルタント会社経営者の話だ。 知り合いの先生を使って調べたら、指名を外した課長が転勤するとき、申し送り事項として次の課長にも伝えたため、5年以上も数珠つなぎに続いたそうだ。 しかも . . . 本文を読む