先週末、日本国債の長期金利が急上昇して、同時に株価が急落した。 すると友人から、『 お前は先日、金利上昇と株価上昇がこれからはセットで起きるといったじゃないか 』と反論を受けたので、もう少し丁寧に説明したい。 まずは下の図を見てほしい。
横軸に三つの短期とそれらを合計した中長期、縦軸に株価と金利を表した。
まず、始点で両者は同じところにいたとしよう。 その後、図のように動いた時、三つの短期区分ではすべて逆の動きをしながら、中長期ではどちらも上昇している。 単純に、両者とも下げ幅より上げ幅が大きかっただけの話しなのだが、時間軸の区切り方によって、結論が正反対になる(これだけで時空間を限定しない文系の学問には非常に大きな欠陥があることがわかる)。
今後、日本のマーケットは、上図のように動いていくだろう。 現状の金融政策では、早ければ半年、遅くとも2年程度で長期金利は2%を超えていく。
金利上昇を先送りする方法はもちろんある。 リーマンショック後、日米合作でやったであろう融通国債である。 つまり、誰かに日本国債を買わせながら、別の誰かが日本株を買えば、金利低下と株価上昇という超ありがたい相場をさらに数年は維持できる。
問題は、早晩暴落する可能性の高い国債を誰が買うかだ。 為替差損が大量に発生している米国債を日本が買いまくったのは、政治的、安全保障上の理由だったことはだれでも想像がつく(経済合理性だけを考えたら、まったくとんでもない買い物だ)。
しかし、日本の政治力、軍事力を頼みにしている国などどこにもない。 日米合作のような融通国債はまず不可能。 そうなると残された手は、日銀引き受け、国債ファイナンスとも呼ばれる国債の直接償却しかないかな。
ところで、騒ぎになっている慰安婦問題。 橋下市長の外国特派員協会でのコメントを読んだが、逃げないだけでリーダの資格十分だ。 99%の政治家は、とりあえず謝罪して騒ぎの鎮静化を図るだろうから。 彼にはぜひ国政に出てほしい。
今日はここまでにします。 読了ありがとうございました。
日本語脳の中では、過去の内容は急速に風化し、一寸先は闇である。まさに、夢・幻の世界である。
過去に盲目的なら未来も見えない。
我が国の教育者は、教育改革という大きな課題を、子供だましの英語の勉強でお茶を濁そうとしている。
我が国の大の大人は失言により、国際舞台で大恥をかいている。
日本人は、正しい考え方を知らない。
だから、個性を発揮することもままならない。
過去の内容を反省し、それを論拠にして未来社会への強い決意 (未来時制の内容) を示せば偉大な指導者になれる。温故知新である。
ただの犯人探しに徹すれば、大江戸・捕り物帳の時代に舞い戻る。恨み・繰り言の類の羅列である。未来への展望がない。
世界は、建設的な態度を示す人間に期待を寄せている。これなら閉塞感を払拭できる。