上図は去年11月1日から今年1月末まで三か月間の日本国債10年物利回りと日経平均終値をグラフ化したものです(日経平均は1万倍)。 去年いっぱいはどちらも上昇し、今年は両方とも下落しているのがわかります(グラフの間が大きすぎて申し訳ありません)。『予想通り、金利と株価が一致してきた!』
最近の政権の言動を見ていると、株価を上げるという意味でのアベノミクスはどうも腰砕け、『株はもうこの辺で打ち止め。国債利回りを上げないことが最重要課題』になってしまった感があります。
リフレ、債務者(社)への死刑宣告(その1)などで書いたように、日本を支配している官僚(お役人)にとってデフレこそ天国。 そして、財政破綻したとき、一番の貧乏くじを引くのも彼らです。 金利上昇回避が最重要スキームになるのも当然かもしれません。 安倍総理をもってしても、国の舵を完全に切り替えるのは無理なのでしょうか。
しかし、最安値から2倍以上になったとはいえ、まだリーマン・ショック前の18,300円には遠く及びません。 一方、NYダウはショック前の高値を1年前に超え、史上最高を更新中、日経なら1980年代のバブル最高値38,900円を超えたのと同様です。
トレーダーにとっては、上げても下げても相場が動きさえすれば儲けられるので、どちらでもいいのですが、含み益で資金調達している銀行や企業にとっては上げると下げるとでは天国と地獄です。 景気が上向きとはいっても、まだ風の向きが変わった程度です。 もっともっと強力な風を長く長く吹かせないと、今の含み益などあっという間にけしとんでデフレに逆戻りです。
何度も言いますが『直接償却(融通国債)しかないだろ。』、金利低下と株価上昇を両立させるには、今のような国債の間接償却では無理です。 日銀引き受け、日銀ファイナンスともいわれる直接償却しかありません。
今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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