永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
業者贔屓の発言も大目に見てください。

QE(量的緩和)終了による日本のメリットとデメリット(その2)

2013-06-26 | 超入門経済学

昨日、100ドル上げたNYダウの追い風を受けて、日経平均は200円超で始まった。 ところが、日本時間10時過ぎ、中国市場が連日の大幅下げで始まると引きずられ、結局、昨日より135円安い12,830円で引けた。

QE(量的緩和)終了は、日本にとってはメリット・デメリット双方あるが、中国などドルに自国通貨を連動させている国々には、デメリットが圧倒的に大きい。 なぜなら、円安になる日本とは逆に、ドル高=人民元高になるからだ。

このあおりを受けて、上海総合は大暴落に近い下げを連発、2008年リーマンショック直後の指数(2000割れ)に並んでしまった。 ショック前は6000を超えていたから、3分の一だ。 ちなみに、NYダウは2か月前に直前の株価を更新、最安値の2.5倍に迫る膨張ぶりである。

アメリカは今後、ダウ下落による景気失速をカバーするため、政策金利を引き上げ、海外からの投資を呼び込む戦略に出る。 さらに、ドル高も追い風になる。 為替差益もついてくるから、投資家にとって非常に魅力的な被投資国になる。

ドルに連動している国々では、否応なく政策金利の引き上げが必要になる。 海外の投資資金がキャピタルフライトしてしまうからだ。

日本はどうする。 円安メリットはあっても、一人ゼロ金利を続ければ、徐々に資金は逃げていく。 しかし、政策金利を上げれば、国債の市場金利も上昇する。 やはり、『 リフレ、債務者(社)への死刑宣告 』か。

否、否、否、日本にだけ可能な戦略がひとつだけあります。

今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。

 

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2 コメント

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乱高下とはいうものの (lovely snow)
2013-07-02 14:15:21
たいへんご無沙汰しております。
いつも鋭い分析を拝読し、感服しております。
テクニカル派からも、一言いわせていただきたいのですが…。
日経平均は、野田前総理の解散宣言から上昇を開始しました。
8619円から始まったエリオット波動の第1波が一本調子で15942円まであがりました。
その後、半値押しレベル12281円付近で、押し目12415円をつけました。その日の26週移動平均は12333円と絶妙な位置です。
第2波(調整)を形成し、現在第3波(上昇)に入っています。
マスコミや反アベノミクス評論家は、「乱高下」と騒ぎましたが、俯瞰すれば絵に描いたようにきれいなエリオット波動を形成中。
ちょっとボラティリティが大きくなっただけで騒ぎ過ぎ。
民主政権時代の小さなボラに慣れたせい?
これで12415円をブレイクしたら、どう言い訳するのでしょうか。
いつも長文になって、ごめんなさい。m(__)m
返信する
訂正 (lovely snow)
2013-07-02 14:19:04
先のコメントの最後、
「これで15942円をブレイク」の間違いだった。
ごめんなさい。
返信する

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