TPPについて、いくつかお問い合わせをいただきましたので、私の意見を言わさせていただきます。私はTPPには反対です。
①成長するアジアの力を取り入れて、日本も成長する???
野田総理は参院予算委員会の質疑でそう繰り返しました。これって嘘ですよね。成長している韓国も、中国も、インドネシアも、そして、タイもTPPには加盟していません。もし、日本が加盟すれば、日米で全加盟国中の貿易額の9割以上を占めることになります。これは日米二国間協定であって、アジアの成長力を取り込めるモノではありません。TPPに参加しないとアジアで孤立するという意見もありますが、前述の通り、アジアの主要国は加入していない国の方が多いのですから、心配はありません。
②貿易立国として生きていくには、工業製品の関税引き下げが必要???
自動車のアメリカの関税よりも、欧州の関税の方が高いのに、なぜTPPなんですかね。それなら、交渉はまずEUではないでしょうか。日本の自動車業界の主要メーカーは既にほとんどの会社が北米に生産拠点を構えています。他の産業も似たり寄ったりですので、関税を引き下げても、メリットはありません。
③競争自由化で海外の建設工事などに進出しやすくなる???
確かにそうでしょう。大企業は海外で仕事は増えるかもしれません。しかし、中小企業はどうなのでしょうか。工事や清掃などの公共入札にも外資が参入してきます。地元企業優先の発注もできません。さらに安全や品質を保持するための規制も、関税障壁になるのですから設けることができません。
④安い農産物を購入できるので、消費者にとってメリットが大きい???
安い農産物が輸入でき、消費者の家計が助かるというメリットは確かにあると思います。しかし、それは農産物のデフレを意味します。安全で安心できる国内産の野菜や果物、畜産物は価格競争に負けて駆逐され、気がついた時には日本の農業は崩壊しています。しかも、農薬や防黴剤まみれで太平洋を渡ってきたオレンジや牛乳を子どもたちが口にすることになるのです。
私にはオバマの再選戦略のために日本が使われているように思います。オバマは輸出を倍に増やすことで、景気を回復し、雇用を創造すると言っていますが、アメリカ製品を大量に買える国は日本が最有力候補だと思います。ならば、本質は二国間協定であるTPPを、アジアの繁栄のためという美名の下に締結しようとしているとしか思えません。
①成長するアジアの力を取り入れて、日本も成長する???
野田総理は参院予算委員会の質疑でそう繰り返しました。これって嘘ですよね。成長している韓国も、中国も、インドネシアも、そして、タイもTPPには加盟していません。もし、日本が加盟すれば、日米で全加盟国中の貿易額の9割以上を占めることになります。これは日米二国間協定であって、アジアの成長力を取り込めるモノではありません。TPPに参加しないとアジアで孤立するという意見もありますが、前述の通り、アジアの主要国は加入していない国の方が多いのですから、心配はありません。
②貿易立国として生きていくには、工業製品の関税引き下げが必要???
自動車のアメリカの関税よりも、欧州の関税の方が高いのに、なぜTPPなんですかね。それなら、交渉はまずEUではないでしょうか。日本の自動車業界の主要メーカーは既にほとんどの会社が北米に生産拠点を構えています。他の産業も似たり寄ったりですので、関税を引き下げても、メリットはありません。
③競争自由化で海外の建設工事などに進出しやすくなる???
確かにそうでしょう。大企業は海外で仕事は増えるかもしれません。しかし、中小企業はどうなのでしょうか。工事や清掃などの公共入札にも外資が参入してきます。地元企業優先の発注もできません。さらに安全や品質を保持するための規制も、関税障壁になるのですから設けることができません。
④安い農産物を購入できるので、消費者にとってメリットが大きい???
安い農産物が輸入でき、消費者の家計が助かるというメリットは確かにあると思います。しかし、それは農産物のデフレを意味します。安全で安心できる国内産の野菜や果物、畜産物は価格競争に負けて駆逐され、気がついた時には日本の農業は崩壊しています。しかも、農薬や防黴剤まみれで太平洋を渡ってきたオレンジや牛乳を子どもたちが口にすることになるのです。
私にはオバマの再選戦略のために日本が使われているように思います。オバマは輸出を倍に増やすことで、景気を回復し、雇用を創造すると言っていますが、アメリカ製品を大量に買える国は日本が最有力候補だと思います。ならば、本質は二国間協定であるTPPを、アジアの繁栄のためという美名の下に締結しようとしているとしか思えません。