台風12号は死者34人行方不明54人という大きな被害をもたらしました。県内では現時点では死者行方不明者はいないとのことですが、それでも、約1万7000人に避難勧告や避難指示が出され、白ネギやブロッコリーなど2億4487万円の被害が出ました。亡くなられた方々のご冥福を申し上げると共に、行方不明のみなさま全員が家族の元に無地に戻られることを心から祈っています。
私は台風が接近した3日午後、県庁第二庁舎に設置された対策本部に顔を出しました。緊急時、対策本部は報道機関や関係機関からの問い合わせの電話対応に追われますので、緊急性のない電話をかけることはできません。鳥取県庁では被害状況などが対策本部内のスクリーンや白板などに書き出されるので、対策本部に顔を出すだけで状況が把握できます。
訪れた対策本部には城平防災監以下、防災局や関係部局の職員が集合し、パソコンを前に電話連絡などに追われていました。この時点での避難勧告は約4000人で、これから被害が増えるのではないかと張り詰めた緊張感がありました。
このときのことです。私が第二庁舎を訪れると玄関には「本庁舎裏玄関にお回り下さい」との札が下がって、玄関は施錠されていました。それで、本庁舎から地下通路を通り、議会棟の下を通り、第二庁舎の地下へ出て、エレベーターで3階に上がりました。帰りはこの逆の手順です。本来なら家族と過ごしている担当職員のみなさんが出勤しておられるのに、こんなに大回りさせることはないと思いました。JRや自衛隊の皆さんも対策本部には出入りさせれるので、こんなに遠回りさせるのは申し訳ないと思いました。
月曜日に登庁して、庁舎を管理する総務課に尋ねると「知事や各部局長が出席される対策本部会議の30分前には解錠しましたが……」とのこと答えが返ってきました。この回答に私は大きな違和感を感じました。会議に出席する県幹部のためには正面玄関を開けるが、対策本部で懸命に防災に取り組む職員や関係機関の職員に大回りをさせるよりも警備を優先する庁舎管理と思ったからです。被害が出た現場などから戻った職員や関係者からは少しでも早く報告を受けるべきでもありましょうし、風雨の中で働いて戻った人にあの距離を歩かせるのは本当に気の毒に思います。総務課の担当者は、私の問いかけに「第二庁舎の玄関には警備用のモニターカメラもあるので、早速、対応を考えます」と答えてくれました。だったら、モニターカメラがあれば何で正面玄関を開けないのか。防災局のみなさんも不便さを感じられたと思いますが、その思いがどうして庁舎管理の担当者に伝わらないのか。県庁は風通しの悪い組織なのかもしれないと思いました。
議会事務局の職員に、この疑問を口にすると「以前は対策本部が設置されると、第二庁舎の玄関は解錠されていましたよ。おかしいですね」と教えてくれました。すると、対応が後退したことになります。閉庁日は売店も食堂もお休みなので、防災局の職員の食事などの兵站は大丈夫だったのか、そんなことも心配になります。9月議会の常任委員会で聞いてみようと思います。
最後になりましたが、懸命に危機管理に取り組んでいただいた県職員、関係機関、地域の住民の皆さんに深く感謝し、衷心からの敬意を表したいと思います。みなさん、本当にお疲れさまでした。そして、本当にありがとうございました。
私は台風が接近した3日午後、県庁第二庁舎に設置された対策本部に顔を出しました。緊急時、対策本部は報道機関や関係機関からの問い合わせの電話対応に追われますので、緊急性のない電話をかけることはできません。鳥取県庁では被害状況などが対策本部内のスクリーンや白板などに書き出されるので、対策本部に顔を出すだけで状況が把握できます。
訪れた対策本部には城平防災監以下、防災局や関係部局の職員が集合し、パソコンを前に電話連絡などに追われていました。この時点での避難勧告は約4000人で、これから被害が増えるのではないかと張り詰めた緊張感がありました。
このときのことです。私が第二庁舎を訪れると玄関には「本庁舎裏玄関にお回り下さい」との札が下がって、玄関は施錠されていました。それで、本庁舎から地下通路を通り、議会棟の下を通り、第二庁舎の地下へ出て、エレベーターで3階に上がりました。帰りはこの逆の手順です。本来なら家族と過ごしている担当職員のみなさんが出勤しておられるのに、こんなに大回りさせることはないと思いました。JRや自衛隊の皆さんも対策本部には出入りさせれるので、こんなに遠回りさせるのは申し訳ないと思いました。
月曜日に登庁して、庁舎を管理する総務課に尋ねると「知事や各部局長が出席される対策本部会議の30分前には解錠しましたが……」とのこと答えが返ってきました。この回答に私は大きな違和感を感じました。会議に出席する県幹部のためには正面玄関を開けるが、対策本部で懸命に防災に取り組む職員や関係機関の職員に大回りをさせるよりも警備を優先する庁舎管理と思ったからです。被害が出た現場などから戻った職員や関係者からは少しでも早く報告を受けるべきでもありましょうし、風雨の中で働いて戻った人にあの距離を歩かせるのは本当に気の毒に思います。総務課の担当者は、私の問いかけに「第二庁舎の玄関には警備用のモニターカメラもあるので、早速、対応を考えます」と答えてくれました。だったら、モニターカメラがあれば何で正面玄関を開けないのか。防災局のみなさんも不便さを感じられたと思いますが、その思いがどうして庁舎管理の担当者に伝わらないのか。県庁は風通しの悪い組織なのかもしれないと思いました。
議会事務局の職員に、この疑問を口にすると「以前は対策本部が設置されると、第二庁舎の玄関は解錠されていましたよ。おかしいですね」と教えてくれました。すると、対応が後退したことになります。閉庁日は売店も食堂もお休みなので、防災局の職員の食事などの兵站は大丈夫だったのか、そんなことも心配になります。9月議会の常任委員会で聞いてみようと思います。
最後になりましたが、懸命に危機管理に取り組んでいただいた県職員、関係機関、地域の住民の皆さんに深く感謝し、衷心からの敬意を表したいと思います。みなさん、本当にお疲れさまでした。そして、本当にありがとうございました。
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