ソフトバンク鳥取米子ソーラーパークが米子市大崎に完成し、事業開始式が、隣接地にあるとっとり自然環境館で開かれました。

ソーラーパークは、53.2ヘクタールに約18万枚の太陽電池パネルを設置して、42.9MWを発電する本州で最大の太陽光発電所です。

県議会議員になって太陽光発電の積極的導入を提言し続けてきました。孫さんが太陽光発電事業に乗り出した時は、土地を無償提供してでも、鳥取県に誘致するよう提言もしました。議員は提言が仕事ですが、知事以下の執行部は実現が仕事です。誘致に向けての平井知事らは関西広域連合をうまく使い、職員と共に迅速に、そして、多方面から働きかけられ、お見事と言う他ない動きだと思っています。
開所式では孫正義さんの「自然の力でエネルギー提供しようという平井知事の熱い情熱と、私たちの熱い思いが結実したのです」というビデオメッセージが披露されましたが、孫さんのメッセージには共感する部分が多かったです。

記憶なので正確ではありませんが、孫代表は以下のメッセージを続けられました
原子力発電はクリーンで安全で安定した電力だと思ってきましたが、東日本大震災でそう思えなくなってきました。今すぐ原子力発電をなくすかどうかは、意見が分かれるとことですけれども、積極的に原子力発電を進めていこうとか、50年後、100年後も原子力発電に依存していていいと思っている人はいないのではないでしょうか。ソフトバンクはたくさん借金もあり、力に限界もありますが、それで、ソーラー発電事業の乗り出したのです。このソーラーパークは本州最大の太陽光発電所ですが、米子市の面積の0.2%でしかありません。それでいて、米子市の全世帯の2割の電力を供給できるのです。太陽光、地熱、バイオなど様々な自然の力がありますが、本州最大のこの太陽光発電所で、夢と力と明日への希望を提供していきたいと思います。クリーンで安心安全のエネルギーを21世紀の人々に、そして、22世紀の、23世紀のみなさんに提供していきたいと思います。
正直、なるほどなと思いました。経済人の覚悟のようなものを垣間見たように思います。来賓として出席した平井知事も以下のように話されました。
ここは曰くつきの荒れ野でした。昭和の国引きとして広大な農地が干拓されましたが、塩害や水引などで思案を続けてきたのです。その前途に未来が開けたのです。自然の恵みをエネルギーに変える場所になったのです。原子力発電は我が国の電力の要ではなくなりました。ここは島根原発から30キロ圏内です。原子力発電所は動いていませんが、ここは雨後生き続けるのです。ここから日本を変えていく、世界を変えていく、実験場なのです。

テープカットし、給電が開始されました。

自然環境館は自然エネルギーの活用や自然保護活動を紹介する施設で昨年10月に開館。1000人を超える県民が訪れているそうです。

パークをぐるっと回りましたが、50ヘクタールを超える規模は想像上です。ただ、櫓のような全体を一望できる施設があればいいのになと思いました。

経済産業省が進める次世代エネルギーパークに、鳥取県は全県域が指定されています。白石副町長が環境立県課長だったときに一緒に全県をパークにしてもらおうと考えたものが実現したもので、ここを中心拠点に、充実したものになることを祈らずにおられませんし、白井さんや平井知事、孫代表ら関係者のご努力に心からの敬意を表したいと思います。
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