農林水産商工常任委員会の県外は、最後に東京本部に場所を移して、大場本部長、三木市場開拓局長から説明を聞きました。まず三木局長からアンテアショップ「食のみやこ鳥取プラザ」について説明を受けました。以下は概略です。
1階は1億円以上の売上があるが、2階の飲食は低迷気味で、対前年比は4分の3に落ち込んでいる。売上以外の経済効果はテレビに出たり、雑誌の取材を受けたりしていて、1億5000万円と推計している。来年4月に入店業者との契約更改を迎えるが、更新まで6ヶ月に意思表示しないと、自動更改となる。そこで2つのスキーム案を考えている。1階は物販、2階は飲食という現行を続けるか、それとも、2階部分は物販の拡張またはイートインの簡単な軽食スタイルにするかだ。運営事業者協力金は現在、1階は700万円以下は7%、~800万が5%、800万円超は3%と売上比例方式。2階は107万円/月の定額方式を採用している。今後は1階、2階とも売上の6%程度というスキームを検討し、地域情報の発信についてはインセンティブを与えるという形を考えている。
他県のアンテナショップの視察を踏まえて、三木局長、大場本部長と「食のみやこ鳥取プラザ」について質疑と都意見交換をしました。以下はその概要です。
Q 来店の客層はどうか
A 当初はゆかりの人が多かったが、ちょっと遠くからでも野菜などを買いに来てくれている人も出てきている。アンケートでは4割がゆかりの人、6割がその他の人。2階は近隣の会社に務めている人が多い。夜もそう。当初は接待やデートを想定していたが、そうなっていない。そこで、夜は5000円のコースに加え、3000円のコースも入れた。来店客数は増えたが、単価は下がり、売上が増えるということころまではいっていない。
Q お客様の回転数は
A 2月の見直しで、営業時間を短縮したことから夜は1回転ちょっと。
Q 改めてアンテナショップの設置目的を問う。鳥取の情報発信基地なのか、それとも、鳥取の物品を販売するところなのか。ここで買ってももらって、食べてもらって、鳥取に首都圏の人を誘客する施設なのか。物品の販売での情報発信も、鳥取の産物を知ってもらってネット販売などへ繋げていくのか、それとも、首都圏での鳥取の産物の知名度を挙げて、次のビジネスにつなげるのか。はっきりした目的意識が大事だ。
A お客さん目当て、「B TO C」。利用者の声を返していくことが大事。展示的なスペースにして販路拡大にしていく。観光とかのPRの場になっている。期待している。現在はビジネスが優先になってきて、発信が弱くなってきた。「B to B」を目標にしたが、東京本部の販路開拓員がメイン。一般の消費者に鳥取県を感じてもらうこと。
Q 食材を通して、鳥取県をPRしていくということか。県の認知度が低いので、広告が重要だ。
A その通り。
Q 3階との連携は。
A 3階は1階、2階のバックヤード的に使っているだけ。あまりメリットはない。ビジネス・オフィスとしては新橋の場所は良い。
Q 沖縄の飲食はイートイン。それでいいのではないか。百貨店の地下でもあるが、そちらの方がいいかな。
A ティータイムは下のお菓子をツマミとして出しているが、直接の関係はなかった。きたろうカレーを調理して出せる。
Q 地元の食材メーカーをシェフに訪ねさせたのはなぜか。
A アンテナショップでPR試食会というフェアをしたいので回った。
Q 店舗の経営が変わる可能性があるのになぜという声があった。
A バイヤー中心の試食会ですから、必要だった。
Q 1階と2階の連携強化は。サラダが出されたら「このドレッシングは下で変えますよ」という声をかけがあればいいのでは。
A 非常勤職員を2月の見直しから2階レストランに配置した。
Q 何の情報を元にお客さんは来店しているのか。つまり、鳥取を意識しての来店ということか。
A 全く意識されないことはない。鳥取の店ですから、鳥取を意識されていますよ。
Q 売れ筋商品を販路拡大するのが、やはりアンテナショップではないだろうか
A 物を売って、その商品に詰め込まれている情報を発信する。物を売ることで情報を発信したい。量を得るなら関西。東京圏は全国へ、場合によっては世界に情報を発信すべきだ。
Q ならば場所の選定を考えるべきでは
A 他のいくつかの場所を検討したが、飲食店舗ならいいがという。いい物件が見つかるかどうかわからない。また変な物件を掴むことになる。いい物件があれば移転するというくらいの設備投資がいいのかもしれない。
Q 外観も工夫できないか
A 1階は共有スペースもあり、看板も構造上難しい。今の店舗はそのまま運営し、腰を落ち着けて移転先を探したい。
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