会派「かけはし」は2013年度当初予算に対して以下のとおり再要望しました。
(1)旧鳥取高等農業学校校舎の保存について
事業再編に伴って閉鎖、売却されることになった鳥取市南吉方3丁目の三洋電機工場敷地内に残る旧鳥取高等農林学校校舎を解体するとの報道がなされた。鳥取のメモリアル的な建築物であるので、鳥取市とも十分協議され、移転保存するために必要な予算措置を講じられたい。
旧鳥取高等農林学校は鳥取大学の前身であり、鳥取の高等教育発祥の地である。加えて現存する校舎は、重要文化財に指定されている中央停車場(東京駅)や日銀本店を設計したことで知られる建築家の辰野金吾氏が設計し、大正時代に竣工した建築史でも高く評価される建築物である。しかも、農業学校の設置を望んだ県民の募金によって建てられたものであることも忘れてはならない。
校舎の大部分は解体され、玄関部分660平方メートルだけが現存しているが、ルネッサンス様式を模した意匠が残り、十分に保存に値するものと考えている。解体、破壊されることは忍びないし、地域の文化を大切にしない県政であってはならないと考えている。現在地での保存が最も望ましいが、不可能ならば移築を前提に解体して部材を保管するなどし、鳥取大学などとも協議して敷地を確保して、保存していただきたい。
(2)漁業用燃油高騰対策支援について
慢性的な原油高に加え、ここにきて急激な円安傾向が更なる漁業用燃油の高騰に拍車をかけている。 現行1キロリットル当たり90,000円を超える燃油価格が、100,000円を超えることも予想されることから、漁業経営に悪影響を及ぼすことは必至だ。ついては、鳥取県漁業者に対する緊急支援策を県として講じられるよう要望する。
いずれも、会派要望を提出した後、出現した問題です。緊急性があり、大事な問題と思い、再要望としました。
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