すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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代表質問ー20完 人に優しい未来づくりをやらいや⑥ 2回目以降の追求質問と答弁

2014年12月24日 | 日記

 質問戦もいよいよ大詰めです。午前10時に始めた代表質問も、午後5時で終わりにしました。議会には議会事務局だけでなく、多くの県職員が関与していますので、安易に残業をさせてはいけなと思いましたし、議会が本務とはいえ、公示日に長々付き合わさせた議員の皆様にも配慮をしたわけです。しかし、6時間の質問で得られた成果は大きかったと自負しています。

議長(野田修君)3番砂場議員

3番(砂場隆浩君)今おっしゃいました定期巡回型ですけれども、知事のおっしゃるとおりで、東京などは、ビルの前に車とめて、ばたばたばたと全部回ってきて終わりというふうなこともできるのですけれども、鳥取の場合、車で中山間地を次から次へと回らなくてはいけなくて、なかなか難しいところがあるのですけれども、金沢市の場合は、地域のボランティア団体がこういうことをやっていて、地域のお母さんたちが少しぐらいの有償ボランティアという形でやったりする形でうまくやっているようなところもありますので、いろいろちょっと事例を調べて、少し検討をしていただきたいと思います。非常に、おっしゃるとおり、中山間地の難しさを抱えた鳥取県、本当に難しい事業だと思いますので、よろしくお願いをします。

 駐車場の件、答弁いただきました。そのことも、実はそこの団体の方は知っておられたのですけれども、やはり駐車場がないと、やりにくいのだそうです。近くのコンビニとかへ、毎回頭を下げにいくので、何とか使えないかというお話だったので、一応検討してみていただきたいと思います。

 待機児童については、調査をするということでしたので、しっかり調査をしていただきたいと思います。

 教育委員長からも御答弁をいただきました。学校の図書館空間を、単に、さっき言った不登校だけではなくて、一番大きいのは、子供たちが主体的な学びの場所になるということだと思います。そして、それが子供たちの笑顔につながるような空間にしていただきたいと思いますので、いい話ですから考えていますということでしたので、今度は答弁ではなくて、実際に学校図書館を変えていただきたいなというふうに思います。

 それで、高校再編の中で中山間地、なかんずくその過疎地の学校の話で、隠岐の島前高校に会派で行ってまいりました。非常に3人ともいろいろな話を聞いてまいりましたが、それと同時に日野高校にも行ってまいりました。日野高校のプロジェクトですけれども、まだまだ始まったばかりであるようですし、なかなか3町でやるといっても温度差もあるようですし、また学校側、地域、いろいろな思いがまだ錯綜していると思いますので、学校に任せ切るのではなくて、やはり教育委員会がある程度音頭をとる形で皆さんのコーディネート役を務めていただけないかと思いますけれども、いかがでしょうか。

 もう1点、県の今回の答申に、考えの中でグローバルな視点で物事を考える力や新しい価値を生み出すイノベーションを創出する力の教育が必要というふうにされています。鳥取県でも、世界で学ぶ高校生海外体験推進事業というものが行われていて、韓国やシンガポールに高校生を派遣をしていますが、きょう、話の中で、先ほど出てきた楽天の執行委員会の本間さんが、シリコンバレーでは、ベンチャー企業を目指している若者をハイスクール段階から育てるようなプロジェクトがあるのだそうです。それをやっているのは、日本人の女性なのだそうです。やはりそういうものに参加をすると、本当にグーグルとかマイクロソフトのCEOなどと子供たちが直接会うと感動するんだそうです、アメリカの子供たちも。それが、次の元気につながると思いますので、このせっかくいい海外体験派遣推進事業とあるので、このシリコンバレーみたいなものが、この中に入ったらいいなと思うのですけれども、どうでしょうか。

 それと、その流れで聞いたのは、何か福岡県がシリコンバレーに事務所を設けて、こういう海外体験事業のお世話をしたり、それからまたシリコンバレーの企業と地元をつなぐというような作業をされているのだそうです。なかなかおもしろいなと思いましたので、もし検討する余地があるのであれば、またこの前、タイにつくったばかりですから、経済的な問題もあると思いますけれども、検討の一端に加えていただけたらと思います。

議長(野田修君)答弁を求めます。平井知事

○知事(平井伸治君)(登壇)いろいろ要望をいただいたことにつきましては、それぞれ検討をまたさせていただきたいと思います。最後のシリコンバレーとか、質問ですか。シリコンバレーにつきましては、福岡の事例も検証させていただきたいと思いますが、シリコンバレーといっても、サンフランシスコに近くて、あそこの場合は、サンフランシスコの事務所として設置する場所をサンフランシスコ郊外のシリコンバレーをつくられた経緯がございました。その背景には、九州大学が有機ELの関係でシリコンバレーとの関係性が深かったことがありまして、そうしたビジネスの支援、そういうリエゾンとしてその役割もということで、あちらのほうでということになったようでございます。鳥取県で仮に拠点を設けるとしたら、アメリカのどこがいいのかというのは、いろんな御意見が正直あるのかなと思います。

 シリコンバレーのことで言えば、最近もスタンフォード大学が音頭をとりまして、亡くなりましたけれども●イノウエという上院議員がいらっしゃいました。パートナーの方が会長になって米日カウンシルというのをつくっておられますが、それの関係で、何県か知事が集まって、スタンフォードで、この夏ですか、フォーラムを開いたことがございました。それとか、例えばアメリカの中部のほうですか、そちらのほうでは、日本の知事らと一緒に話をするような機会を持つとか、またナショナル・ガバナーズ・アソシエーションというのがありまして、向こうの全国知事会のほうとの全国知事会同士の関係があったりします。我々としても、アメリカともしそういう経済交流も含めて交流を持つのであれば、どういうようなネタがいいのかということを、別途また考えてみたいと思います。あと、もちろんシリコンバレーのあたりは、いろいろな要素技術の集積地でありまして、県内企業でも、そういったこと関係するところが出てくれば、おもしろいことになるかもしれません。そうしたプロジェクトということで、企業の方々の向こうへの交流を応援するという手もあるかもしれません。

 今、具体性があるのは、どちらかというとタイのほうで、今その具体的な議論をつくったり、ロシアのほうでつくったりしてまして、まずはそうした今開拓中のところに重点的に人材をちょっと集中をさせていただきながら、アメリカのシリコンバレーとどういう関係が持てるのが、その辺も福岡の例も参照させていただいて検討させていただきたいと思います。

議長(野田修君)中島教育委員会委員長

教育委員会委員長(中島諒人君)まずは、日野高校のあり方、今後のあり方についてという御質問です。日野高校のあり方については、県教委として非常に関心を持っておりまして、中山間地の現状のああいう学校というのは、これからどういうふうに未来をつくっていけるだろうかということで、基本的の考え方としては、県教委が主導して、こうしなさい、ああしなさいということではなくて、学校関係者とか、地域の人とかからしっかり意見をもらいながら未来のあり方を考えていく。もちろん県教委としてもしっかりかかわらせてもらうけれども、ということで進めてきました。

 それで、一応具体的な形が第1ステップとして来年度から始まるところです。教育課程の再編をしまして、今まで5系列あった系列を2つの柱に分けて、新しい形でやっていこうということ、それからもう一つは、片平さんというコーディネーターの方に入っていただいて、今いろいろ地域の方にお会いになって情報収集中、準備期間中みたいなことだと思うのですけれども、この申し上げた教育課程の再編ということと、片平さんに機能していただくということを通じて、日野高校のまずは第一ステップとしてどういうふうに変えるということがうまくいくだろうかということを県教委としても見守っていきたいし、もちろん全くお任せということではなくて、しっかりバックアップしていきたいなというふうに考えております。

 もう一つ、世界で学ぶ!高校生海外体験推進事業の件で、シリコンバレーに行ったらというお話で、確かに人に直接会うと、そこで人間触発されるものがある、大変あるものですから、おもしろいお話だなあと思ってお聞きしました。現状、県のこの事業は平成23年から始まっていて、韓国からシンガポールへとか、韓国から台湾へとかということでアジアを回っています。それで、一つは、米子ソウル便を使いたいという思いもあってのことなのですけれども、それでアジアの状況であるとか、県内出身の活躍されている企業家の方に会うというようなことの目的で行っております。それをシリコンバレーにしたときにどうなるかということで、メリットとしては、まさしく世界的ないろいろなビジネスの方にお会いできるということ、本間さんのコーディネートを通じてお会いできるという。これは非常に大きな魅力かなと思います。あえてデメリットといいますか、難しいなと思われる点は、少し経費が余計にかかるようになってしまうということがあって、これは2分の1を保護者の方に負担していただいているものですから、この辺がどうなのかなということで考えます。それから、県内出身者ということが、もちろん本間さんがいらっしゃるけれども、ほかに県内の企業の紹介というのができなくなるということがどうなのかなというふうに思っております。ただ、この件は、きょういろいろ答弁する中で、県は直接決められないということばかり申し上げましたが、この件は県で決められることですので、しっかり担当者とも協議して検討していきたいと思います。

議長(野田修君)3番砂場議員

3番(砂場隆浩君)御答弁いただきました。いろいろ御提案申し上げましたけれども、財政上の問題がございます。介護の問題は多くが国の制度の中、スキームの中の問題で、県が単独でこうやりたいというのがなかなかできなくて、非常に難しい問題の中、考えなければなりませんが、やはりお年寄りの笑顔を守る、障害者の笑顔を守るという意味で大変だとは思いますけれども、御努力をお願いをしたいと思います。

 今日触れましたピケティの21世紀の資本論の一番最初のページで始まるのは、これは1789年の人間と市民の市民革命の1行からこの本は始まります。社会的差別は、唯一、公共の利益に基づく場合のみ、存在し得ると。今、どうでしょうか。むしろこの理想は実現されてなくて、格差は拡大している時代だと思います。だからこそピケティがこんなに受けているのではないでしょうか。やはりそういう意味では、もう一度、時間がありませんからもう言いませんけれども、先ほどのノーマライゼーションの問題もありますし、それから差別の問題、もう一度根本に返って、初心に考えていかなければならない問題だと思っています。

 そして、島前高校に行って考えてきましたのは、やはりあれ、もう若者が来て、いろいろな改革をしているのです。東大や一橋の若者がそこに来て、いろいろな提案をして、それを地域といっしょにやっている。すごくそこが魅力的だと思います。日野高校の改革も、今回、片平さんもお会いしてきましたけれども、地域の人もいるのですけれども、できれば、地域づくりのときは、よそ者、ばか者、若者といいますけれども、やはり県外、そしていろいろな若い人たちがそこでわいわい、がやがややっていく中で新しい姿が見ていければいいかなというふうに思いますので、引き続き努力をお願いをいたします。

 ノーベル賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが受賞の知らせを聞いて、英国のバーミンガムでスピーチをしました。肌の色や話す言葉、信仰する宗教が何かではなく、お互いに尊敬することが重要だと。ありがたいことに、父は私の翼を切るのではなく、羽ばたかせ、目標を達成してくれたと、感動的なスピーチをなさいました。全ての県民がパートナーとしてお互いに尊敬し合える鳥取県がつくり出せたらいいなと思います。そして、県政が、私や知事やみんなでつくるこの県政がマララさんの父親のように、県民の皆様の希望や夢を空高く羽ばたかせることができれば、本当にいいなと思います。

 県政は県民の皆様の夢をしっかりと支え、そのお手伝いができる県政でありたい。そうあるように努めなければならないとも思います。そういう意味で、きょう、幾つかの提言をさせていただきましたけれども、どうか前向きに御検討いただけたらありがたいと思います。どうぞ、その点はよろしくお願いします。今日は選挙の最初ということでもありましたけれども、長い時間おつき合いをいただきました。平井知事、中島教育委員会委員長、山嵜警察本部長、そして野田議長を初めとする県議会の諸兄に深く感謝を申し上げて、本日の会派希望の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

議長(野田修君)これをもって県政に対する代表質問を終了いたします。本日の議事日程は全て終了いたしました。これをもって散会いたします。御苦労さまでございました。

 代表質問は6時間、11万7000字にも及ぶものですが、正直、まだまだ聞きたいことはありました。もし、再度、機会がありましたら、引き続き、県民の皆様の思いを県政に届けるべく、頑張って質問したいと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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総選挙の投票日に思う

2014年12月14日 | 日記

 今日は衆議院総選挙の投開票日です。鳥取県での投票率は戦後一貫して全国の投票率より高く推移していますが、それでも、前回総選挙は62.92%と過去最低でした。しかも、今日は積雪もあります。また、投票率が低くならないか心配です。
 地方選挙を見ても、この傾向は変わりません。平井知事が再選された2011年4月の統一地方選挙ですが、知事は91.67%という史上最高の得票率で再選されましたが、投票率は59.11%で、1982年の59.29%を下回り、過去最低を更新しました。同日、県議会議員選挙もありましたが、60.55%で、昭和59年の県議補選を除けば、やはり過去最低でした。
 低投票率の一番の理由は、やはり政治不信を通り越しての政治への無関心ではないでしょうか。それだけに政治家は有権者の皆様の信用を失わないように真摯に努力を重ねることが大事ですし、「李下に冠を正さず」の言葉通りに身を律していかなければなりません。自戒を込めてそう思います。加えて、有権者の皆様には、政治家への期待が薄くとも、投票所に行って頂き、意思表示をしていただきたいと思います。有権者の皆様が政治をきちんと監視していくことしか、政治を改善する道はないと思います。
 今日は赤穂浪士の討ち入りの日でもありますが、討ち入りするつもりで、1票を入れるという選択肢は鳥取1区では少なすぎたように思えます。

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真珠湾から73年目、改めて小さな非戦の誓いを

2014年12月08日 | 日記

 73年前の今日、旧帝国海軍は真珠湾を攻撃し、旧帝国陸軍がマレー半島に上陸し、太平洋戦争が始まりました。174万人の軍人軍属と、393万人の非戦闘員の計577万人の日本人が尊い命を落とし、米国や中国、アジアの多くの人びとが亡くなりました。私が属する県議会会派希望(のぞみ)の横山会長は、真珠湾の九軍神と言われた横山薫範海軍特務少尉のご親戚ということもあり、特別な感慨を持って今朝を迎えました。
 これだけ多くの犠牲を出しながら、今だに世界中の各地で戦禍が絶えません。そして、明後日、特定秘密保護法が施行され、年明けから閣議で行使を容認した集団自衛権の法制化を目指した動きも始まりそうです。県議会の中で私は、日本の地方と外国の地方の国際交流の必要性を訴えてきました。国政は国益を中心に回り、時として、国家間の厳しい対立も起こります。そうした時、戦端を開かないためには、地方と地方の顔と顔で繋がっている関係が大切だと思うんですね。誰だって友だちに銃口は向けたくありませんからね。そうした、小さな積み重ねが平和を築くのではないでしょうか。今日から皆でそうした日々を重ねていきたいと思います。小さいけれど、揺れない非戦の誓いです。

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代表質問に立ちました。6時間の質問戦でした

2014年12月07日 | 日記

 12月2日の本会議で代表質問に立ちました。午前10時から午後5時まで、昼休憩の1時間と、午後からの休憩の10分をはさみ、5時間50分にわたり質問をさせていただきました。

平井知事には原発に頼らないエネルギー政策にはじまり、フードバレー構想、地元の企業育成、福祉、子育て、ひとり親家庭の支援、差別の解消など様々お聞きしましたが、考え方の方向性は一致していることが多かったように思います。

中島教育長とも、考え方は似ていると思いましたが、教育委員会は予算案を単独で組むことができない、もどかしさのようなものを感じました。

山嵜警察本部長には、警察官が他県に較べて少ないのではないか。そのために過重な負担を警察官が負わされており、労働三権を付与されていない以上、十分な配慮が必要でないか質問をしましたが、そつのない答弁をされていました。

自席戻っての質問は、無制限です。といっても、職員の皆さんに残業を強いるというのは問題ですので、5時ちょうどに質問を終えました。

総選挙の公示日にあたり、歴史感というか、時代認識のようなものを感じながら質問しました。そのため、21世紀の資本論を書いたピケティや鳥取出身の経済学者である宇沢先生、さらにはノーベル平和賞を受賞したマララさんにも言及しつつ、平井知事に伺いました。

詳しくは速記録が出てきてから、ご報告します。

 

 

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