家籠りのため、テーブルロールや握りずしを買ってきた。
これで何回目。なれてきた。飲む点滴。甘酒を買う。
業者からの電話。黄色い封筒を見てもらいましたか。
60代の女の電話。エコキュートをつけれという。
係員が回っていますので、話を聞いてやってください。
めんどくさいな。旦那さん声が若いですよ。40代ですか。
よく息子に間違われます。ほんといいから。おばさんの電話を振り切る。
外はいい天気なのだが、家内が出て行って一人。寂しい。散歩すればいいじゃないか。
家内が電話でいう。うんとあいまいな返事する。大儀い。寝る。猫が外で煩い。
メールでもしてみようかと思い立つが、パスワードを忘れた。
いくら探してもログインできない。やーめた。あきらめた。
大人のメールしてみようか。相手してくれるかな。ま無理だな。
でもよっぽど暇だったらわからない。20通も出せばいいじゃない。
おおーキター。家内からメールが来た。庭木に水をお願い。もっと大人の話はないのか。
汽車に乗ったので、腰が痛い。それは老人の話題。もっと艶っぽいのはないか。パンツ干しといて。
机の上で、故なく振動する携帯バイブレーター。マナーモードにしてある。カラオケのお誘いを待つ。
準備万端練習してある。坂本冬美、祝い酒。難しい曲だ。あばれ太鼓にしようか。風呂桶をすりこ木で
たたく。穴が開いた。水を汲んでもカラオケ。たたく太鼓の暴れうち。結局電話はなかった。
携帯で、家内に歌を聞かせる。帰って来いよ。松村和子。三味線も壊した。いつの間にか白の姿が消えていた。