どうも気持ちが沈む。普通の日曜日。雪の花を練習。いやいや。家内に誘われ買い物。
いつものように、ガンㇲとぶり。安売りのシシャモ。また白が欲しくて泣くだろう。
レジはおばさん。これまた普通。プラスチックの買い物かごを片付けるアヒル口。
小動物のようでかわいい。中腰で抱える後姿が、魅力的。若いっていいなと感じいる。
いつものように、ざるそば。家内の料理はいつも美味しい。これだけは、自慢できる。
3時まで時間があるので、猫のように昼ね。おきだしてカラオケ喫茶に向かう。あいてきた。
駐車場が一杯。ほほう流石に連休か。10名以上が席を埋める。ただみんな高齢者。
さあ皆さんもどうぞおじさん。モリさがる。まあでも女気があればいいか。たとえばあでも。
リクエストされて恋瀬川を歌う翁。そして雪の花。何時しか5時になっていた。2曲しか
歌ってないで。ますたーにそくされるが、もう満足の竹取の翁。コーヒー飲みに来ただけだから
言わなかったが、心の中でつぶやく爺。目的はお嬢。遂に現れぬ。現れたのはどす。
こんばんわどす。悪い人ではないが、私のタイプじゃない。失意の翁は、家路につく。
いろんな女が出入りするが、ばばあばかり。酒のみの屈伸婆が隣の席。別のカラオケ喫茶に
誘われるが断った。私にも選ぶ権利がある。せめて10年早ければ付き合っていってもよかった
典型的な、B型。面白い人ではある。でもお嬢には負ける。オーラが違う。元気がもらえる
歌に力がある。誰からも好かれる。今日は会えなかった。沈んで帰る翁。何しに来たのか
言われそう。楽しい話題がない。アヒル口でも来ないかな。そんな暇ないです。
金の卵を産んでくれ。いやあなたのような人材が本当の金の卵。あれどっかで聞いたような。
アヒル口につられて、若いおじさんたちが、引きも切らずおとづれる。さらにオバサンたちも
カラオケ喫茶。私は天空の城の大男の娘です。帰らなくてはなりません。ジャック。
豆をまいてください。いいけど節分にはまだ早い。私の代わりに、めんどりをお貸しします。
めんどりは素晴らしい声で鳴いた。時報のラの音にぴったり合わす。魔法の竪琴が
奏でる。翁まあぴったりですよ。マじゃなくてラだろ。ら・ぴ・た。娘は豆の木を
登って帰って行った。爺はときどき思い出したように、ラピタに買い物。すーぱーです。