体を動かすことが楽しくてしょうがない2歳児の子どもたち。
さわやかな10月の空の下、子育ての杜のお部屋から飛び出して、近くの金ヶ作公園へ。
「今日は、ミニミニうんどうかいをしようね。いっぱい走ったり跳んだりしようね。」
幼稚園を見学してきた子たちもいて、運動会という響きはちょっと大きな子になったようで魅力的な言葉のようです。
「よーい、ドン!」
初めは、お母さんと一緒に走ってテープを飛び越えて向こうまで走ります。
何度か飛び越すことをお母さんとやった後、今度はゴール側で待つお母さん目指して子どもたちだけで。
今度はもっと思い切り走れるように。 ちょっと距離も伸ばしたところのゴールテープを目指してよーいドン!
もっともっとの気持ちが高まったところで…今度はテープの代わりに何か出てきたぞ?
色とりどりのバケツがゴールに並んだら、みんなもっと走りたくなって、スピードも出る、出る…「ゴール!」
お気に入りの色のバケツを手に「やったー!」という顔の子どもたちは満面の笑みです。
たくさん跳んで、走ったあとは、大きなけやきの木の間でわらべうた。
♪ちんちろりん ちんちろりん かたさせ すそさせ さむさがくるぞ ちんちろりん ちんちろりん♪
草むらの虫の声を聞きながら、親子みんなで手をつないで木々の間をうねり歩きです。
手をつないでみんなで同じ方向に歩くことが、いつの間にか上手になっています。
同じ速さで歩くことができるのは、うたを楽しんでいるから。
先頭さんと列のしっぽの方がすれ違うときのドキドキ…思わず笑顔になってしまいます。
2,3曲わらべうたでたっぷり遊んだあとは、虫をつかまえたり、どんぐりをひろったり…
あっという間に時間が過ぎて、再び子育ての杜に。
一息ついたら絵本の読み聞かせ。ついさっき見たバッタが出てくる絵本に子どもたちは見入っていました。
心地よい疲れを感じながら、体を動かすことを楽しみ満足している子どもたちを見ているといわゆる『運動会』とはなんぞやと考えさせられます。
子どもの動きに練習(訓練?)は必要でしょうか?
走りたい。跳びたい。友だちと手をつなぎたい。…etc.
必要なのは、子どものやりたいを損なわないための大人の工夫ではないでしょうか?
見せること、見栄えばかりを優先していることで大人自身も苦しんでいるようなのに…
「たのしかった!」 これこそ子どもの力を伸ばす原動力です。
爽やかな秋の一日、子どもだけでなく大人も楽しいミニミニうんどうかいでした。