『とりとけものとコウモリ』 というイソップのお話をご存知ですか?
昔、鳥とけものが争っていたときのこと。
なかなか勝負のつかない鳥とけものとの間をコウモリは、鳥が優勢になると「羽があるので」と言っては鳥の仲間となり、けものが優勢になると「ネズミに似て、歯もありますよ」とけものの仲間になるといった具合にあっちについたり、こっちについたり…
いよいよ戦も終わって鳥とけものが仲直りをした時には、どちらからも裏切りものとしてきらわれることに。
それからというもの、コウモリは明るい昼間は外に出ることができないで、暗い夜の間だけ飛び回るようになったというおはなし。
小学生のためのことばあそびの教室では、二学期はこのお話を中心にいろいろとやっています。
鳥とけもの、それぞれの特徴は?
鳥の種類、けものにはどんなものがいる?
コウモリは本当はどっち?コウモリについて調べてみよう!etc.
「コウモリって人家に住んでるんだって。」「重さはなんと一円玉6枚とおんなじ!」「おしっこするときはね…」
いろいろとわかってくるとコウモリがとても身近に感じられるようになってきました。
「劇にしてみたら面白そうじゃない?」
さっそく自分のなりたいものを決めて、お面作りです。
紙袋を使っての工作は子どもたちの工夫あふれる力作ができました。
鳥グループの子たちは羽も作って、パタパタ動かしてすっかり鳥の気分です。
けものグループはお面をかぶると吠えてみたくなるようです…
コウモリも立派な羽ができて満足そう!
「狼の○○です!」「うぐいすの○○です」…できたお面をかぶって一人ずつ自己紹介。
顔合わせも済んだので次回はいよいよ戦の場面に。
愚かな人間とは違い、言葉で、そして相手をけなすのではなく自分の素晴らしいところを相手にアピールして闘います。
世の中を騒がせているコウモリのような大人たちをよそに、子どもたちの劇は面白くなりそうです。
ホントはコウモリってそんな動物ではないんですけどね。コウモリに失礼ですよね。