おままごとをしながら「…んご、…んご」とSちゃん。
「そうだね、たまごだね。」とお母さん。
語尾の「ご」で「たまご」を言い表すSちゃんのことばにお母さんはしっかり応えてくれています。
ニコッと返すその顔は、わかってくれたという喜びが伝わってきます。
ちょっとお兄ちゃんのSくんは夏休み明けからおしゃべりがいっぱいでてきました。
「ごはんは、できましたか?」とお母さん。「できません。」とSくん。
「このおうどんは、あついですか?」とお母さん。「あつくありません。」とSくん。
「大人のことばをおうむ返しにする時期を過ぎ、今は否定形を使うのがおもしろいみたいです。」とお母さんは小さなコックさんとの会話を楽しんでいました。
何でもそうですが、ことばの出方も子どもによってそれぞれです。
「あー、あー」だけで伝えようとするその一生懸命な気持ちにどれだけ応えてあげるか…
「そうだね、OOOOだね。」とわかってもらうと子どもはもっともっと伝えたくなるのです。
たくさん話しかけてもらうこと、たくさんおはなしを聞いてもらうことで子どもは言葉のストックを増やしていくのでしょう。
あせらず、ゆっくり待ってあげたいですね。