T.Shimada's Diary

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福鉄電車で武生散策(3) - 「越前国府」の町

2010年05月16日 00時28分57秒 | 出張・旅行
 蔵の辻から北、駅前通りからの道を西へ進むと、総社大神宮があります。地元では「おそんじゃさん」と呼ばれています。

 総社は、平安時代末期(11世紀後半)に各地で成立したもので、国司の参拝施設として建立されました。それ以前は、国司は任地国の神社に参拝することが必要でありましたが、負担が大きいとのことで、任地国の各地の神社(一宮、二宮)を代表させた施設として総社が設置されたそうです。(ちなみに、越前一宮は敦賀の気比神宮、二宮は織田の剱神社です。)



 総社大神宮のすぐ北には、国分寺があります。境内の案内板によると、739年に聖武天皇の勅命によって建立されたとのこと。奈良時代、聖武天皇は仏教の力で国を護る「鎮護国家」を目指し、各地に国分寺・国分尼寺を建立する勅令を出しており、各国の国府近くに寺が設置されました。平城京近くに建立された東大寺の大仏も「鎮護国家」の考えに基づいて造られたものです。何度かの火災に遭っているとのことで、現在の建物は奈良時代より後のものになっています。


 総社・国分寺周辺の路地。古い町並みが残されています。



 総社から少し南側に進むと、武生公会堂記念館があります。1929(昭和4)年に、武生町公会堂として建造されました。現在は、越前市の旧武生市地区に関連した郷土資料が展示されています。



公会堂記念館の玄関


(つづく)


○ 関連サイト
総社大神宮
武生公会堂記念館(越前市)


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