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福井鉄道200形203号が、今週水曜から初代標準デザインとなって運行されている。これで、200形は初代から新デザインまで、3代のデザインが揃ったことになる。これらのデザインで運行されている200形は、さながら動く福鉄博物館、といったところだろうか。それぞれのデザインについての歴史を見ると、福井鉄道の歩みが見えてくる。
初期デザインで運行されているのは、203号。このデザインは、福井鉄道200形が登場した1960(昭和35)年当初からのものである。203号は、201、202号の後、1962(昭和37)年にデビューした。暗色系の地味なデザインながら、それまでの福鉄電車のデザインにない、白いラインのアクセントとヘッドマークが、当時急行専用の優等列車として活躍していたという、威厳さを感じさせる。
当時のヘッドマークには丸部分に「福井」または「武生」、翼部分に「急」「行」の文字が入っていたが、復元されたヘッドマークには丸部分に「福鉄」とのみ書かれている。これによって急行のみでなく普通電車としても運行することができ、行先表示はこれまでのものが使用されている(当時はもちろん、そのような表示器は無かった)。
福井鉄道200形3代のデザインの背景を紐解くと、実に様々な歴史が見えてくる。デザインの色使いはまた、その当時の社会を反映しているだろうと思う。特に、ヘッドマークまで付けていた頃は、それだけ電車に対する思い入れが強かったと捉えられ、まさに電車が交通の主役であった時代を反映しているといえるだろう。様々なデザインとなった福鉄200形を眺め、それぞれの時代の歴史に思いを馳せるのも良いかもしれない。
初期デザインで運行されているのは、203号。このデザインは、福井鉄道200形が登場した1960(昭和35)年当初からのものである。203号は、201、202号の後、1962(昭和37)年にデビューした。暗色系の地味なデザインながら、それまでの福鉄電車のデザインにない、白いラインのアクセントとヘッドマークが、当時急行専用の優等列車として活躍していたという、威厳さを感じさせる。
当時のヘッドマークには丸部分に「福井」または「武生」、翼部分に「急」「行」の文字が入っていたが、復元されたヘッドマークには丸部分に「福鉄」とのみ書かれている。これによって急行のみでなく普通電車としても運行することができ、行先表示はこれまでのものが使用されている(当時はもちろん、そのような表示器は無かった)。
福井鉄道200形3代のデザインの背景を紐解くと、実に様々な歴史が見えてくる。デザインの色使いはまた、その当時の社会を反映しているだろうと思う。特に、ヘッドマークまで付けていた頃は、それだけ電車に対する思い入れが強かったと捉えられ、まさに電車が交通の主役であった時代を反映しているといえるだろう。様々なデザインとなった福鉄200形を眺め、それぞれの時代の歴史に思いを馳せるのも良いかもしれない。
旧型車の置き換え時ほどではないでしょうが、これを目当てのファンで、また沿線が賑わうかもしれませんね。
初めまして。コメントおよびトラックバック、有難うございます。
私も、初代の頃のデザインは本でしか見たことがなかったため、200形3代目デザイン(新デザイン)の登場と同様、もの珍しく感じています。特に初代の頃は、まさに福鉄電車の花形でしたから、思い入れのある年配の方はもちろん、その時代を知らない世代の注目も高いと思います。それ以外にも、三者三様のデザインをまとえるのは、長い間福井鉄道で活躍している200形だけであり、つまりはそれだけ長く福鉄を支えている電車なんだ、という歴史的側面を伝える意味合いもあると感じています。
いずれにしても、福井鉄道がこれだけの事を行ってくれただけに、私自身もこれまで以上に、それぞれの車両を非常に興味深く見入っています。