家久~サンドーム西間の新駅設置予定地(2016.3 鯖江市・越前市にて)
福井鉄道の関係する駅の整備について、報道や福武線活性化連携協議会の資料からまとめてみました。
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えちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れ開始以降も整備の続く田原町駅ですが、福井市が当駅周辺を「副拠点」に指定することとなりました。田原町駅周辺は大学・高校のほか県立美術館・歴史博物館などの公共施設も集中しており、市内外から人が気安い地域ともなっています。福井市では福井駅周辺と田原町駅周辺を都市機能誘導区域に指定することで、商業施設や教育文化施設の郊外移転を抑制し、コンパクトシティ化を推進していくそうです。ただし、田原町駅近くの商店街では商店数が減少しており、地区内の空き家対策も必要となっているとのこと。
田原町駅には今後、広場やイベント等に利用できる多目的スペース、バス停などが整備される予定です。また、隣接するフェニックスプラザとの間に屋根通路が設けられることになり、両施設の間の動線が整備される予定となっています。
・福井市が田原町駅周辺を「副拠点」指定へ 現状と課題探る(2017年3月6日 日刊県民福井)
・田原町駅、屋根通路で動線を整備 フェニックス・プラザとの間(2017年1月27日 福井新聞)
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同じく駅の話題として、福井鉄道の市役所前駅と新駅(家久~サンドーム西)について、今年1月の福武線活性化連携協議会にて触れられています。
・福井鉄道福武線活性化連携協議会(福井市)
・平成28年度第1回協議会(H29.1)
・会議資料
・会議録
市役所前駅の整備については会議資料および会議録(2ページ目前半 報告(4))で触れられています。現在の対角線上の乗り場配置から、越前武生方面の乗り場を移設して対面式にするとのこと。なお、対面式にすることにより、地下道から乗り場への階段部分は廃止されるそうです。乗り場の移設により、大名町交差点の車道に余裕ができることになります。市役所前駅のこれらの整備はH29年度中(2018年3月ごろ)完了を予定しているとのこと。
また、福鉄新駅については会議録(2ページ目後半 その他質疑応答)で触れられています。福井鉄道交通圏地域公共交通網形成計画に記載されている予定(54ページ目)ではH29年度に実施となっていますが、工事が遅れており、H29年度中には整備が間に合わないとのこと。(吉野瀬川放水路の整備が廃棄物処理の影響で遅れている(当ブログ関連記事)ことが関係していると思われます。)新駅周辺には武生商業高校や福井工業高専があり、通学の需要が見込まれるだけに、なるべく早い完成が望まれます。
このほか、会議録の最後のほう(2~3ページ目)では、福井市内の循環鉄道化の検討や北陸新幹線南越駅とのアクセスについての話も出ていました。
・福井市内の循環鉄道化については業者に調査を委託しているとのこと。
・北陸新幹線南越駅(仮称)へのアクセスについて、越前武生駅と南越駅の間を鉄道かバスのどちらが良いか、地元住民とともに検討していくとのこと。
・・・ 鉄道での接続となれば、かつての南越線の復活ということになります。バスでの接続であれば、現在のバス南越線による対応か、空港線のような専用路線が設定されることになると思われます。