T.Shimada's Diary

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福鉄電車 10月より2割減便へ / 公共交通・地域について思うところ

2023年08月11日 12時20分00秒 | 福鉄電車
福井鉄道 運転士不足で2割減便の方針 (2023年08月10日 NHK福井放送局)(※掲載期限あり)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20230810/3050015445.html

久々の投稿となりますが、福鉄電車では10月中旬から運行本数を2割減便する予定とのことです。
福鉄では運転士の定員28人に対して現時点で7人不足しているそうです(他の業界でもみられる人手不足という面だけでなく、鉄道線と福井市内の軌道線の直通運行の関係で2種類の免許が必要であることも関係しているようです)。
また、このところの電気代の高騰もあり、効率的な運行のために日中の運行本数を減便し、現状の105便から8割程度まで減らすとのことです。

減便の予定としては、午前9時~午後4時の間で、時間帯により上下1便ずつ減らすそうです(ただしえち鉄直通(フェニックス田原町ライン)は現状維持)。

ここ最近の福鉄では、F2000形(フクラムライナー)の導入や既存車両(880形)の省エネ改修、整理(800形の豊橋鉄道への譲渡、880-881編成の廃車など)など設備面での更新が順次行われてきましたが、新型コロナウィルス感染症による影響や、人員確保、昨今の電気代高騰の影響など他の公共交通機関が受けている問題もあり、持続的な運行のための減便へと決断せざるを得なかったようです。

福井鉄道、新型「F2000形」2023年導入へ(2022.05.23 鉄道チャンネル)(F2000形導入、880形の改修・廃車予定など)
https://tetsudo-ch.com/12427520.html

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福井鉄道は2024年2月に福武線開業100周年を迎える予定であり、福武線の花形車両であった200形電車(203号)も今年3月の鉄道ミュージアム開設とともに北府駅に保存展示されています。

福井鉄道インスタグラム(2023/8/5投稿 200形電車展示など)
https://www.instagram.com/p/CvjxO_DvqhZ/?img_index=1

同じく来年の3月には北陸新幹線の敦賀延伸開業が予定されており、JR北陸本線の福井県内区間(敦賀~牛ノ谷間)も第三セクター「ハピラインふくい」による運行に変わります。新幹線開業(と北陸線特急の敦賀止まりへの変更)による人の流れの変化は確実であり、地域の鉄道や公共交通のあり方、それらを支える地域のあり方を早かれ遅かれ考えていく時期にあると思います。コロナの影響や人口減少、資源の高騰などのマイナス面や、新技術の登場(AIなど)、デジタル化による革新(DXなど)といった変化の波など社会全体としてのかつてない大きな変化のなかで、公共交通として・地域として変えていくべきところ(欠点・弱み)、残す・守るべきところ(良さ・強み)を見極め、できるところを中心に適応していくことが求められていくのだろうと思います。

・デジタル化やDXに関するところでは、福井県でもバスの時刻表や路線情報などが順次オープンデータとして公開されるようになりました。鯖江市ではかなり前からつつじバスのオープンデータを公開し、京福バスもリアルタイムの運行情報を公開していましたが、県内のほとんどのバス情報についての電子データ化とオープンデータ化の取り組みは、今後の県内公共交通全体の利便性や持続性などを考える上でも重要なことであると思います。

バス情報データ(GTFS-JPデータ)(福井県)
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/dx-suishin/opendata/gtfs_jp.html


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