T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

ロンドン滞在記(4) - 初の飛行機

2008年11月29日 18時16分45秒 | 出張・旅行
 搭乗口から日本航空(JAL)777-200の機内へ。搭乗券で座席を確認し、機体後方へ。エコノミークラスの客室に指定の座席を見つけ、近くの荷物入れにジャンパーを入れた。リュックサックは、ティッシュなど後で使うものがあるため、前の座席の下に入れた。各座席には仮眠用の枕と毛布が用意されている。また各座席の前には小型のスクリーンがあり、離着陸時を除いて、付属のリモコンでフライトマップや映画・ゲームなどを利用することができる。

 出発予定時刻となり、機体がゆっくりと動き出した。座席は満席でなく、ところどころに空きがあった。自分は通路側の席を指定していたが、窓側2席は空いており、窓からの景色がはっきりと見えた。飛行機が滑走路へ移動している間、離着陸時や緊急時の脱出方法などについて、ビデオが前方のスクリーンに流される。ビデオが終わった後は、機外カメラにより機体前方の様子(ここでは滑走路を移動する様子)が映し出された。ただ、初めての飛行機であった自分にとっては心中穏やかではなく、無事に機体が飛ぶのか、という不安でいっぱいであった。

 航空機が滑走路に入った。一旦停止し離陸の体制に入る。そして間もなく、ジェットエンジンが徐々にうなりを上げ、そして、一気にスタート、加速…。体が座席に引き付けられる感じであった。滑走路の後半部ではやがて機体が浮き、気が付けば空港島を飛び立っていた。

 機外カメラは下方の映像に切り替えられ、大阪湾の様子が映し出された。これでしばらくは日本を離れることになる、ということを実感するとともに、1週間後に無事ここに戻ってこられるか、という不安も感じた。

 日本・関西国際空港からロンドン・ヒースロー空港への飛行時間は12時間45分。とてつもなく長い。午前9時50分に出発(午前10時ごろ離陸)したJAL機は、大圏航路でシベリア上空を経由し、イギリスの午後1時35分ごろに到着する予定であった。サマータイム実施期間から外れているため、この頃の時差は-9時間(日本基準)となっている。


 離陸し、15分近く経っただろうか。すでにベルトサインは消え、機内では機外カメラに代わり、今朝のNHKニュース(録画)が流されていた。各座席には飲み物(お茶・ジュース・酒)とおつまみが配られ、ゆったりと過ごせる様に配慮されていた。なおフライトマップで確認すると、飛行機は長野付近を飛んでいた。

 11:20ごろ、日本海上空。この時間は昼食が配られた。この時はよく聞く "chicken or fish" でなく "chicken or seafood" であった。この日のシーフードは、エビや白身魚の入ったピラフであった。他には野菜サラダ・タマゴとポテトのサラダ、ロールパン、チョコケーキがあった。

 12:00ごろ、ロシア・シベリア上空。ボトル入りの水がサービスで配られた。このころ、トイレに入ったが、機内が乾燥しているため、静電気でちょっと痛い目にあった。エコノミー症候群対策のため、時々動くことは大事だが、これにはあまり慣れない。

 13:00ごろ、イギリス入国に必要な書類を受け取った。イギリス入国には "Landing Card(ランディング・カード:入国カード)" が必要である。

 この時間から、16:00ごろまで機内は消灯となり、仮眠時間となっていた。なお日本からイギリスへの航路では、太陽はずっと昇ったままであるので、各窓のブラインドは下げるようになっていた。エンジンの音が響いているため、仮眠では耳栓をし、アイマスクとマスク(乾燥対策)、機内の枕と毛布を使って寝た。


(以下、イギリス時間(日本時間)と表記)
 7:30(16:30)ごろ、シベリア西部、シベリア低地上空。朝食としてラップに包まれたサンドイッチが配られた。徐々に、イギリス時間に合わせるスケジュールに。なお、スクリーンではエコノミー症候群対策か、座席でもできる体操のしかたが流された(この「インフライト体操」の動画は、JALのサイトでも見ることができる)。

 11:00(20:00)ごろ、白海付近。2度目の昼食となった。メニューは1つのみで、カボチャとナスのグラタン・サラダ・ライ麦のロールパン・果物(キウイ・リンゴ・ミカン)・ケーキ、であった。

 11:40(20:40)ごろ、ストックホルム上空。徐々にイギリスに近づいてきた。

 12:40(21:40)ごろ、北海上空。空港への着陸に向け下降・旋回を開始した。機体は徐々に高度を下げるが、気流の影響もあってか下がり方は一定のものでなく、エレベータの下がり始めに感じる(少し嫌な)感覚が小さい場合もあれば大きい場合もあった。それも急に来るので、初めて飛行機を体験する身としては、このまま落ちやしないか、という不安も重なって、あまり良いものではなかった。

 やがて着陸15分前となり、ベルト着用のサインが出た。座席のベルトを確認し、着陸を待った。前方スクリーンには再び機外カメラの映像が映し出され、イギリスの田園地帯が映し出された。

 町中を徐々に下降する飛行機。やがて前方に見える滑走路。イギリス最大の空港、ヒースロー空港であった。その滑走路を目標に、飛行機は高度を下げ、流れるように進入。そして着陸。地面にのった、という感覚を受けた。と同時に、一気にブレーキがかかる。速度が急に下がり、ゆっくりとした速度になったところで、空港内の誘導路を通り、所定の停止位置に着いた。


 13:30(22:30)ごろ、予定より早い到着となった。飛行機が完全に止まったところで、飛行機を降りても良いというアナウンスが入った。ファーストクラスから順に降り、最後にエコノミークラスの乗客が降りた。ジャンパーを羽織り、リュックサックを担いで空港内へ。いよいよ、イギリスへの入国となった。


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◎コラム2:航空料金

 今回の渡英に当たっては、飛行機代の高額さも非常に印象的であった。今回の航空料金は以下の通り。

・航空運賃(関空~ヒースロー往復分): 65,000円
・燃油特別付加運賃(往復分): 66,000円
・航空保険特別運賃(往復分): 600円
・その他(税金など): 13,900円

合計: 145,500円


運賃よりも燃油代の方が高い。円高で幾分旅行がしやすい、といっても石油価格がまだ十分に下がっていないためか、依然、渡航費用に大きくのしかかっている。


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