特急サンダーバード(新大阪駅 2010年12月)
えちぜん鉄道の新幹線高架仮線への切り替えと開始と同日、特急サンダーバード号のリニューアル車両の運転が開始されました。
・JR西日本683系、特急「サンダーバード」リニューアル車両が営業運転を開始(マイナビニュース 2015/09/26)
特急サンダーバード号は大阪~金沢間を結ぶ北陸本線の特急です。北陸新幹線が金沢まで延伸開業するまでは富山・魚津まで運転区間に入っていました。北陸新幹線の延伸開業以降は金沢まで(一部は和倉温泉まで)の区間に縮まりましたが、今もなお大阪と北陸を結ぶ特急として利用されています。
今回のリニューアル車両は9両編成の683系4000番台車両(T51編成)であり、青いラインが前面部分に追加されたほか、側面には特急車両の名前の由来である「サンダーバード」をイメージしたロゴが入りました。このロゴに使用されているラインには、北陸新幹線の車体カラーにも利用されているカッパー(銅色)を取り入れているとのこと。
(「サンダーバード」=「(かつて運行されていた特急)雷鳥の直訳」と誤解されがちですが、Thunderbirdはインディアンに伝わる想像上の鳥を指しているそうです。なお、メールソフトのThunderbirdも同様です。)
また、内装もリニューアルが行われています。普通車の座席は従来の灰色・茶色から青色に変更されたほか、JR西日本の在来線では初となる温水トイレ設備への交換も行われたとのことです。このほか、北陸~関西間の出張などビジネス利用も多いため、各席にパソコン用コンセントの設置も行われました。
2018年度までをめどに、今後もサンダーバード用の車両(683系・681系)のリニューアルが行われるとのことです。
北陸新幹線の延伸開業により、北陸線特急の運行区間が金沢までとなったため、金沢より東では大阪方面への移動が不便になったという面がありますが、利用客自体は前年比で104%(新幹線開業から半年間(3/14~9/14まで))となり、特に北陸方面への観光利用が増えているとのことです。特急サンダーバードのリニューアルに関連して、サンダーバード停車駅のエレベータ設置・運行情報ディスプレイ設置、路線への防風柵設置など設備面の改良も行われており、新幹線との連続性を意識した利便性・快適性の向上が図られています。
(関連)
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・JR西日本683系、特急「サンダーバード」リニューアル車両が営業運転を開始(マイナビニュース 2015/09/26)
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(動画ニュース)
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